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「産経」が「朝・毎・読」よりTwitter「表示回数」多いという事実 他紙の“ミュートされすぎ”が浮き彫りに

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.25 20:08 最終更新日:2022.12.25 20:12

「産経」が「朝・毎・読」よりTwitter「表示回数」多いという事実 他紙の“ミュートされすぎ”が浮き彫りに

「産経新聞」「読売新聞」「朝日新聞」「毎日新聞」の新聞4紙(写真・アフロ)

 

 テスラCEOのイーロン・マスク氏が買収して以降、ゴタゴタ続きのSNSサイトの「Twitter」。マスク氏が多くの社員を解雇したのと並行して、サービスの“仕様変更”が続々と続いている。

 

 月額8ドルの有料プランに課金することで、今まで著名人や公的機関などに限定されていた通称・青バッジと言われる「認証マーク」を誰でも利用できるようにしたり、これまで凍結されていたアカウントを復活させたりするなどの変更をしてきたマスク氏。

 

 

 今度は、12月22日に全ユーザーのツイートの「表示回数」を見ることができる変更を発表した。

 

「これには著名人だけでなく、一般のユーザーからも疑問の声が上がりました。“気軽なSNS”と思っていたTwitterなのに、簡単に表示回数を比較できてしまうため気軽なツイートができない、という声や、“承認欲求”を満たすことが目的のツイートが増えてしまうことを危惧する声などがあがりました」(ネットニュース編集者)

 

 この変更を受けて、「ちょっと驚きました」と話すのは、政治担当記者だ。

 

「いまや新聞社も、ネットでニュースを配信する時代なので、各社ともTwitterアカウントを持っています。そして『読売新聞』『朝日新聞』『毎日新聞』『産経新聞』の、大手4紙のニュースサイトと連動したアカウントのうち、いちばんフォロワー数が少ない『産経』が、ツイートの表示回数ではダントツだったんです。新聞社としては取材規模がもっとも小さく“ギリギリ全国紙”と言われている『産経』がひとり勝ちとは……」

 

 たしかに、約133万フォロワーを誇る「朝日新聞(asahi shimbun)」、約98万フォロワーの「毎日新聞」、約83万フォロワーの「読売新聞オンライン」は、ニュース配信のツイートはほとんどが数千回で、多いもので1万回を超えるのが、やっとという状況だ。

 

 しかし、約70万フォロワーの「産経ニュース」のニュース配信ツイートは、表示回数が1万回を超えるものが多く、なかには5万回以上の表示回数を記録しているツイートもある。

 

 前出のネットニュース編集者はこの状況をこう分析する。

 

「Twitterでは、以前から保守層の政治系アカウントが非常に多い状況です。そうしたことから、保守的なスタンスを取っている『産経』は、政治論争に関心が高いユーザーと親和性が高いのかもしれません。

 

 他紙のアカウントの表示回数が少ないのは、関心のない内容のツイートが多すぎる、と感じたユーザーが、タイムラインを“乱されている”と特定アカウントの投稿を表示しない『ミュート機能』を設定しているからかもしれません」

 

 ミュート機能は「ブロック機能」とは違い、タイムライン上では表示されないが、アカウント自体のページを見に行くと、投稿内容を確認することができる。

 

「新聞社などのアカウントだけでなく一般ユーザーでも、“ツイ廃”と呼ばれるほどツイート数が多いアカウントや、やたらリツイートの多いアカウントに対して、『リツイートだけミュート』といった形で設定しているユーザーも多いと思います。

 

 とはいえ、新聞社のアカウントは、フォロワーに比べて表示回数が少なすぎるので“ミュートされすぎ”もしくは“読み飛ばされすぎ”な感も否めません」(前出・ネットニュース編集者)

 

 こうした“舞台裏”を、「表示回数」は丸見えにしてしまったようだ。Twitter上ではユーザーからも、こんな声が聞こえてきた。

 

《フォロワー数に比べて表示回数が少ないと「大勢がミュートしている説」や「全然興味を持たれていない説」が囁かれたり、表示回数は多いのに「いいね」がゼロだと「よくないね」ってことよね…と落ち込んだりと、さまざまな形の傷痕を残しそうな…》

 

《Twitterのこの表示回数、何千とフォロワーがいる人の普通のツイートが回数1000も行かなかったらめっちゃ色んな人にミュートされてるっていう悲しい表示でもあるな笑》

 

《表示数=表示回数≒表示した人数と考えると、フォロワー600人くらい居るけど400人は私をミュートしてるんだろうな》

 

 心配の声が上がる一方で、自身に対して、ミュートしている人を推定するユーザーまで出てきたようだ。

 

 マスク氏はTwitterのアンケート機能を使い「自身がTwitterのCEO辞任すべきかどうか?」を利用者に問いかけていたが、12月19日に締め切った時点で「辞任すべき」が過半数を超えていた。

 

 締め切り前に「投票結果に従う」と話していたマスク氏の進退に注目が集まっているが、この「表示回数」もいつまで続くのやら――。

( SmartFLASH )

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