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岸田首相も森元首相も…「都議会のドン」葬儀に大物政治家が勢揃い【写真あり】
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.27 18:30 最終更新日:2022.12.27 18:30
「都議会のドン」と呼ばれた内田茂・元都議会議長の葬儀が、12月27日、東京・港区の増上寺でおこなわれた。葬儀は萩生田光一政調会長が務め、岸田文雄首相をはじめ、森喜朗元首相など政財界から多くの弔問客が訪れた。
内田氏は千代田区議などを経て、1989年の都議選で初当選。都議を7期つとめ、議長や自民党都連幹事長を歴任した。中央政界にも大きな影響力を及ぼす存在だったが、2017年の都議選に立候補せず引退。12月21日、都内の病院で亡くなった。83歳だった。
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萩生田氏は、死去の報を受け、21日、
「私はいい意味で本当に “ドン” だったと思う。地方自治一筋に歩まれて、言葉は少ないが、心の通う政治家だった。自分のことを捨て、後輩・仲間のために、常に汗を流すリーダーだと思い、心から尊敬していた」
と語っている。内田氏は、萩生田氏が都議から国会議員に転じる背中を押した恩人で、ブログでは「実はシャイで後輩思いの心優しいドンでした」と思い出を綴っている。
「ドン」が一躍脚光を浴びたのは、2016年の東京都知事選だった。自民党から飛び出し、無所属で出馬した小池百合子氏が内田氏を「都議会のドン」と呼び、自民党都連を「ブラックボックス」と批判したことで、ワイドショーなどで連日取り上げられた。
小池氏の圧勝により、内田氏は都連幹事長を辞任したが、その後も内田氏を批判する報道は続いた。知事選後におこなわれた内田氏の「政治活動40年を祝い励ます会」では、当時、パーティに参加した国会議員が本誌にこう語っている。
「毎年1000人規模のパーティを開ける都議は内田氏だけ。地方議員ではトップクラスだ。例年、国会議員を呼んでも1人か2人。それが今年は、内田氏たっての希望で、官房長官と幹事長がいっしょに来た。政治力はいまだに衰えてはいないということだ」
「ドン」を批判したのは小池氏だけではない。
「もとはといえば、元都知事だった猪瀬直樹氏が内田氏や自民都連批判の急先鋒でした。2012年、自民党の支持を受けて都知事になった猪瀬氏は、2013年、金銭問題で都知事を辞任。その背景には、猪瀬氏と内田氏の間に強い確執があったとされています。
猪瀬氏は、2016年の都知事選を前に内田氏を『既得権益の権化』などと名指しで批判を繰り返しました。小池氏はこうした猪瀬氏の『ドン=悪者』のイメージをうまく利用したともいえるでしょう」(週刊誌記者)
小池都知事は「都議会から都政に対して、たいへん牽引力のある方だった。また多くの功績を残されたと。謹んでお悔やみ申し上げたいと思います」とコメントしている――。
( SmartFLASH )