1月17日、立憲民主党の蓮舫参院議員が、東京都内の大学で講演。2021年夏の参議院選挙で党の支持が広がらなかった原因を問われ、こう述べた。
「泉(健太)代表の発信力がダメなのではないか。経験が浅く、知名度がない人をトップに立てると、まっとうな政策を言っても国民に届かない」
そのうえで「野党の存在価値は、賃上げなど『こういう社会をつくりたい』と声高に言うことだ。我々には政策があるので、執行部は猛省して、23日からの通常国会では国民に政策を届ける立憲民主党でなければならない」と注文をつけた。NHKが17日に報じた。
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蓮舫氏は1月17日、自身のTwitterにこう書きこんでいた。
《辻元清美さんと2人で。早稲田大学鵬志会の講演会でお話しする機会をいただきました。 女性の政治参画を中心に私たちの経験も踏まえたトーク。 昨夏の参院選惨敗理由を聴衆の方から問われ、代表の発信力や経験の無さと答えました。そこだけクローズアップされるかもしれません》
その発言を、NHKが報じたわけだ。蓮舫氏が泉代表を批判したことには、SNSで批判的な声が多く上がった。
《知名度はともかく「経験」でいえば、初当選はご自分より1年早いわけだけど…(泉2003年、蓮舫2004年)》
《人のせいにしてる限り変われないね》
《じゃあ次の代表選、蓮舫さん出れば? 口だけでは何とでも言える。行動で示すべき》
《立憲内でもう少し方向性を固めたらどうでしょうか?内ゲバはいらないです》
立憲民主党は、2022年夏の参院選で選挙前から6議席減の17議席と惨敗。比例区での得票は約677万票で、日本維新の会の約785万票を下回った。
2010年の参院選東京選挙区で、過去最高となる171万票を獲得し、東京選挙区でトップ当選した蓮舫氏だったが、2022年は67万票と得票を大きく減らし、東京選挙区で4位で当選している。
「4選を果たしたあと、蓮舫氏は選挙特番で『私の選挙もそうですが、全国的にきつかった』『私が今回、訴えさせていただいたのは、強い野党(を作ることが必要)。その形を作れなかった』と語りました。
7月14日には、泉代表が連合の関係団体の会合で、『国民にわかりやすい対決の構図をつくっていくのが野党側の使命だ』と発言したことに対し、自身のTwitterで《この夏の参院選でなぜ果たさなかったの》と苦言を呈しています」(政治担当記者)
2022年9月30日には、朝日新聞のインタビューで、2021年衆院選、2022年参院選で議席を減らした要因を問われ、こう答えている。
《理由は簡単。党勢がない。私も参院選で候補者として戦いましたが、『立憲民主党』と言えない空気がありました。何が原因なのか。やはりひとえに、それは執行部だと思う。参院選で比例票を大きく減らした責任は執行部にあると思い、泉健太代表に辞任を迫りました》
「枝野幸男前代表時代、代表代行・党広報本部長として政権批判の急先鋒だった蓮舫氏は、泉体制で無役となっており、泉代表との間に微妙な距離感があると囁かれています。
泉代表は、『身を切る改革』で、日本維新の会との共闘路線を継続する方針を示していますが、1月13~16日に時事通信が実施した世論調査で、立憲民主党の政党支持率は2.5%となり、2022年12月の5.5%から激減。日本維新の会の3.6%をも下回り、党内外で衝撃が走っています」(前出・政治担当記者)
4月には統一地方選も予定されているが、このままでは、こちらも惨敗しかねない。「内ゲバ」をしている場合ではないのだが……。
( SmartFLASH )