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森元首相「ロシアが負けることは考えられない」発言に大ブーイング「立ち位置が不適切」「さすがプーチンのお友達」…官房副長官も “反撃”
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.01.26 15:39 最終更新日:2023.01.26 15:42
1月25日、森喜朗元首相は、ロシアによるウクライナ侵攻について「ロシアが負けることはまず考えられない。そういう事態になればもっと大変なことが起きる」と語った。
自身がかつて会長を務めた「日印協会」創立120周年記念レセプションでのあいさつ。岸田文雄政権の対ロ外交とウクライナ支援の在り方については、「せっかく積み立ててここまで来ているのに、こんなにウクライナに力を入れていいのか」と疑問を呈した。
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森氏はプーチン露大統領と親交があり、日露関係の改善・強化に長年取り組んできた。ただ、国際社会が対ロ制裁やウクライナ支援で連携するなかでの発言だけに、SNSでは批判する声が多くあがっている。
《口を開けばポジショントーク。それがいちいち問題発言になるのは、この人の立ち位置がことごとく不適切だから》
《さすがプーチンと大のお友達なだけはあるw》
《そんな立派な関係があるなら、ロシアへ行って、戦争を止めてきてくれ》
森元首相は、2022年11月、日本維新の会の鈴木宗男議員のパーティーであいさつした際も、こう述べていた。
「プーチン大統領だけが批判され、ゼレンスキー氏はまったく何も叱られないのは、どういうことか。ゼレンスキー氏は、多くのウクライナの人たちを苦しめている」
1月22日には、鈴木宗男議員も自身のブログで、岸田首相がウクライナの首都キーウ訪問を検討していることについて、こうつづっている。
《2月中の訪問を目指しているとのことだが、地政学的に日本が置かれている状況、国益を考えてのウクライナ訪問なのだろうか。日本にとってロシア、ウクライナ、どちらが重要であろうかよくよく考えてほしいものだ》
岸田首相は、ロシアのウクライナ侵攻について「不当かつ残虐な侵略戦争」「国際秩序の根幹を揺るがす国際法違反の暴挙」と位置づけ、ウクライナ支援や対露制裁に取り組んでいる。
森元首相の発言が報じられた翌26日、木原誠二官房副長官は、「政府としてコメントすることは差し控えたい」とした上で、こう述べた。
「ロシアによるウクライナ侵略は、国際社会が長きにわたって懸命な努力と犠牲の上に築き上げてきた国際秩序の根幹を脅かす暴挙であり、平和秩序を守り抜くため、G7をはじめとする国際社会が結束して、引き続き断固たる決意で対応することが重要だと思う」
「G7の結束」を強調する岸田首相が、立ち位置を変えることはないだろう。
( SmartFLASH )