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子供が多いほど税負担減る「N分N乗方式」を自民・茂木氏が導入主張「実行できたら大きい」期待集まるも首相は慎重な姿勢

社会・政治 投稿日:2023.01.31 20:10FLASH編集部

子供が多いほど税負担減る「N分N乗方式」を自民・茂木氏が導入主張「実行できたら大きい」期待集まるも首相は慎重な姿勢

1月25日、衆院本会議で「N分N乗方式」について言及する茂木敏充幹事長(写真・長谷川 新)

 

 1月30日、自民党茂木敏充幹事長は、党のインターネット生番組「CafeSta(カフェスタ)」に出演。子供の多い世帯ほど所得税が軽減される「N分N乗(世帯課税)方式」導入などをあらためて主張し、「自分なりの意見交換などの集大成として提案した」と語った。

 

「(N分N乗方式は)一家の所得を家族の人数で割るんです。3人だったら3で割る。5人だったら5で。数字が少なり、そこに税率をかけると、子供の数が多ければ多いほど効果を持つ」と説明。「インパクトはある」と強調した。

 

 

 児童手当の所得制限については「撤廃する方向で議論をまとめたい」とあらためて述べた。

 

 フランスで、シラク大統領の時代に実施された少子化対策「シラク3原則」を上げ、「結婚適齢期、出産適齢期を迎える若者が2030年から激減する。この7年から10年で、しっかり手を打つことが必要」と語った。

 

 シラク3原則とは、

 

1.子供を持っても新たな経済負担を生じさせない
2.預けたいときに無料で預けたい環境を整備する
3.育児休暇から女性が復帰するときに、育休前の職階や給与を担保する

 

というもので、いまでもフランスの政策理念となっている子育て支援にかかわる考え方だ。

 

 茂木氏が「N分N乗方式」導入をあらためて主張し、「集大成」と語ったことが報じられると、SNSでは期待する声が多く上がった。

 

《nn方式にまで言及 泉に落ちて心が清らかになった??》

 

《最初は選挙を意識してなのかな?なんて思ったけれど、もしかしてもしかして政治生命をかけて提案してくださってる…? 児童手当の所得制限撤廃とN分N乗方式導入が実現したら出生数にかなり影響を及ぼすだろうし、間違いなく後世に名を残すでしょうな》

 

《直近の茂木さん見てると少なくともきっしーよりはちゃんと考えてるよね… まあ全面的に信用してるわけではないけど、岸田よりは全然いいし、茂木さんと各野党で話し合ったほうが子育て政策は何倍も前に進みそう》

 

 1月25、26日に開かれた衆院本会議の代表質問では、自民、日本維新の会、国民民主の3党がそろって「N分N乗方式」の導入に言及した。だが、岸田文雄首相は「共働き世帯に比べて片働き世帯が有利になることや、高額所得者に税制上、大きな利益を与えることなど、さまざまな課題がある」と答弁。慎重な姿勢を示している。

 

 1月31日の衆院予算委員会でも、鈴木俊一財務相が「いろいろな課題がある」と、同じく「N分N乗方式」に慎重な姿勢を示した。

 

 だからだろうか、茂木幹事長に対しては、SNSでこんな声も上がっている。

 

《「君子豹変す」だとよいのだが。さて、お手並み拝見》

 

《これを実行できたら大きい。これなら異次元だ、ちょっとだけ》

 

《N分N乗方式導入したら、茂木幹事長は総理大臣になれると思う》

 

 茂木幹事長は、児童手当に関して、自民党が所得制限を主張していたことを「反省します」と発言している。その「反省」がどこまで本気か。まさに「お手並み拝見」だろう。

( SmartFLASH )

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