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1月15日を休日に…自民保守派の提唱にSNSでツッコミ相次ぐ「休みだと給料減」「6月に作って」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.02.21 19:10 最終更新日:2023.02.21 19:10

1月15日を休日に…自民保守派の提唱にSNSでツッコミ相次ぐ「休みだと給料減」「6月に作って」

 

 2月20日、自民党の有志議員でつくる「保守団結の会」は、全国各地の祭りや年中行事を保存・継承するため、行事の集中する小正月(こしょうがつ)の1月15日を休日にすることを求める決議をまとめ、文部科学政務官に手渡した。時事通信が報じた。

 

 決議は、少子高齢化新型コロナウイルスの影響で行事の維持が厳しくなっていると指摘。若者らの参加を促すため、1月15日を「伝統行事継承の日」として休みにすることを提唱。デジタル技術を使った保存事業や国内外への情報発信の強化も訴えているという。

 

 

「1月15日は、奈良時代以降、元服(大人の仲間入りをする儀式)がおこなわれてきたことから、『成人の日』として祝日になりました。

 

 ところが、国民の祝日を月曜日にして3連休にする『ハッピーマンデー制度』が適用され、2000年以降、『成人の日』が1月の第2月曜日となっています。同じく、海の日、敬老の日、体育の日もハッピーマンデーの対象となっていますが、祝日の由来や本来の意味が薄れてしまうとの批判があります。

 

 一方で、祝日の制定には『祝日法』の法改正が必要です。主に議員立法により、『祝日法』の改正が重ねられ、現在では16の『国民の祝日』が定められていますが、国民的な盛り上がりがなければ祝日とはなりえないでしょう。構想が浮かんでも、実現までにかなりの時間がかかります」(政治担当記者)

 

 たとえば、現在、8月11日は「山の日」として祝日となっている。これは、1995年に「海の日」が祝日になったのち、2002年の国際山岳年に「山の日」構想が本格化。2013年、超党派の「山の日」制定議員連盟が発足し、2014年に制定、2016年に施行となった。

 

「伝統行事継承の日」構想が報じられると、SNSでは《祭りとかはきっちり残してほしい》などといった賛成意見に加え、批判的な声やツッコミも数多く寄せられた。

 

《これなら成人の日を1月15日に戻せばいいだけの話ではないかと》

 

《伝統を継承するなら、ハッピーマンデーをやめて元々の祝日に戻してほしい。それが伝統やと思う》

 

《成人式を休みのままでまたお休み作るの??? たとえば時給1500円8時間で契約してる派遣社員さんとかだったら1500×7=10500円給料減っちゃうんだけど》

 

《内容も意味不明だし新しく休日作るなら6月にしろ……!》

 

 2022年秋のサッカーW杯カタール大会では、サウジアラビアがアルゼンチンを下した翌日を休日にして話題となった。日本でも、強豪ドイツを破った日、Twitterで《祝日のはず》がトレンド1位となったが……日本で祝日を新たに決めるのは簡単ではなさそうだ。

( SmartFLASH )

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