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れいわ議員が衆院本会議で「牛歩戦術」パフォーマンスに賛否「抵抗は当然」「れいわを名乗る割にやることは昭和」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.03.01 19:20 最終更新日:2023.03.01 19:20

れいわ議員が衆院本会議で「牛歩戦術」パフォーマンスに賛否「抵抗は当然」「れいわを名乗る割にやることは昭和」

衆院本会議で細田博之議長(右端)に投票を催促されるれいわ新選組・大石晃子議員(中央)

 

 2月28日、2023年度予算案が衆院本会議で可決された。一般会計の総額が114兆3812億円と過去最大となった予算案は、衆院予算委員会で可決されたあと、衆院本会議で採決がおこなわれた。採決では、立憲民主党野党が反対。2022年予算案で賛成に回った国民民主党も、今回は反対に回った。

 

 そのなかで「牛歩戦術」をとったのが、れいわ新選組の大石晃子、櫛渕万里両議員だった。ほかの議員が投票を終え、細田博之衆院議長が「速やかに投票してください」と再三、促したものの、従わず、ついには「1分以内に投票しなければ棄権とみなします」と、最後通告を受けた。

 

 

 ようやく壇上に上がった櫛渕議員は、騒然とする場内に向かって「この国を守るとは、あなたを守ることから始まるんだよ! 徹底討論したのか! 極右化に反対!」と叫び、反対票を投じた。

 

 その後、細田議長が「制限時間が参りました」と告げると、大石議員が壇上に上がり「こんな売国棄民予算でいいのか! この愚か者めが!」と絶叫。大石議員は反対票を事務方に渡したものの、制限時間を超えていたとして「棄権票」扱いとなった。

 

 大石議員はこの後、Twitterを更新。

 

《こんな予算を粛々と通すなど私には無理。牛歩はパフォーマンス?その通り。そこから始めるしかない。自民の議員が「ガーシー以下だな!」とヤジ入れて来てたな。日本を米国の戦争に巻き込み、少子化を加速させるお前らは「ガーシー以下」どころの話じゃない。何度でも言う。この「愚か者めが!」》

 

と投稿。その後、さらに

 

《30分かけて、議場の大注目と野次を浴びながら牛歩。山本太郎という前例がなかったら、私も難しかったかなー。後ろから立憲のある女性議員が「何で牛歩やってんの?え?予算案に反対?それは理屈として弱いな」とか言って、さっさと投票してたわ。ま、あんたには大した問題ではなかったんやろな》

 

と主張した。

 

 牛歩戦術は、国会において少数派がおこなう議事妨害手段で、戦前からおこなわれている。2015年9月には、生活の党(当時)の山本太郎氏が、参院本会議でおこなわれた安倍晋三首相(当時)の問責決議案の投票において、ひとりで「牛歩」を決行。喪服姿で手には数珠を持ち、投票直前には焼香のしぐさを見せるパフォーマンスで批判を浴びた。

 

 SNSでは

 

《牛歩を許容できないような国会にも、野党にも、国民にも、自称支持者にも、言ってやるべき。「愚か者めがーっ!」。牛歩は無力じゃないのに、その武器を捨ててどうする?「反対!」の叫び声ひとつあげない他の野党。よく頑張ってくれました!》

 

《与党が圧倒してるのですから、野党の反対票では覆せないのは当然ですが、だからこそ、国会の本場で反対の意思表示を表明する「パフォーマンス」は必須です!》

 

《審議が尽くされていない採決に抵抗するのは当然》

 

と、賛同の意を示す声が多い一方、批判も多数。

 

《牛歩も愚か者めが、も二番煎じ以下。何やらしても所詮コピーものであり、それすら使い方や使うタイミングもズレにズレまくってる。新政党のくせにやってる事や考え方は旧時代物》

 

《まともな議論ひとつ法案ひとつも提出出来んのに パフォーマンスになんの意味があんねん》

 

《れいわを名乗る割にやってることが昭和なんだよなぁw》

 

 日本維新の会の馬場伸幸代表は、この牛歩について記者に問われ「河島英五さんの歌にありましたが『時代おくれ』ですね。論評に値しません」と返している。

( SmartFLASH )

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