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大川隆法急死「2000億円教団分裂で後妻と長女の全面戦争も」長男・宏洋は「年収5億円だった父の遺産は、しっかり僕ももらいます」

社会・政治 投稿日:2023.03.05 06:00FLASH編集部

大川隆法急死「2000億円教団分裂で後妻と長女の全面戦争も」長男・宏洋は「年収5億円だった父の遺産は、しっかり僕ももらいます」

公称信者数は約1100万人の巨大宗教を築いた隆法氏。手前右は、前夫人のきょう子氏

 

 奇妙な沈黙が流れている。「宗教団体『幸福の科学』の創始者で、総裁大川隆法氏(66)が死去したらしい」という第一報が、報道関係者の間を駆けめぐったのが3月1日ごろ。2日午後になって事実を確認した各メディアがその死去を報じても、3日現在、教団からは公式には発表が一切ないのだ。

 

「2月28日の未明、隆法氏が港区の自宅で倒れているのが見つかりました。病院に救急搬送されたが、すぐに死亡が確認されたという情報があったのですが、警察が死亡確認したのは3月2日だとされています」(全国紙記者)

 

 

 突然の死に、教団関係者は本誌にこう話す。

 

「正式にはまだ何もお答えしていません。信者さんには3日時点でも『総裁の容態が悪化している』と伝えています。当然、正心館(総本山)や精舎(礼拝施設)などに、祭壇などは設けていません」

 

 3月1日、本誌は隆法氏の長男・宏洋氏(34)に連絡を取った。このとき初めて父親の異変を知ったという宏洋氏が、翌2日に本誌の取材に応じた。

 

「教団からは私に連絡はありません。現在、教団のナンバー2は隆法の元秘書で、現夫人である紫央さんですが、彼女にとって、前夫人の子供である私や弟妹は、半分 “悪魔” の血が流れている存在。教団にとっても、私は宗教上の敵になるのです」

 

 これまで、YouTubeなどで隆法氏や教団への批判を続けてきた宏洋氏。運営方針をめぐって対立し、2017年に教団を去るまでは、隆法氏の後継者になるはずだった。

 

「私は副総裁で、次期総裁就任が確実視されていました。実際、隆法が霊言(霊の言葉)を受け取る免許を皆伝したのは私と三男だけで、教団にもそれを証明する資料があります。隆法は、私と女優の清水富美加さん(現・出家信者の千眼美子)を結婚させ、その子供も後継者にするつもりでした」

 

 隆法氏と前妻のきょう子氏との間には宏洋氏を含め、計5人の子供がいる。きょう子氏は2012年に隆法氏と離婚し、教団と決別。現在は “悪魔” の烙印を押されている。

 

「私たちきょうだいには、幼いころからそれぞれに秘書課から派遣されたお守り役がつき、親子らしい会話はまったくありませんでした。隆法は親子ではなく、師と弟子の関係を子供に強要していました」

 

 宏洋氏だけでなく、次女の愛理沙氏は脱会を公表している。次男の真輝氏、三男の裕太氏も、宏洋氏とは音信不通の状態だが、教団との関係も切れているとされる。副総裁の地位に就いている長女の咲也加氏が、後継者の筆頭候補だった。

 

 だが、宏洋氏によれば、咲也加氏はつい一週間ほど前に副総裁を解任され、関西に左遷されたという。現夫人・紫央氏との権力闘争に敗れた結果とみられ、現在の後継総裁には紫央氏が有力になっている。

 

「しかし、幸福の科学は隆法の理想を実現するための教団です。幸福実現党も、隆法が総理大臣になるための政党です。隆法の存在なくして、教団を続ける理由はないですし、紫央さんを応援しようとする信者もいないでしょう」

 

 では、咲也加氏が総裁の座に就く可能性はあるのか。

 

「求心力はありますし、後継者としての正統性はある程度はあるのでしょうが、現時点で名乗りを上げると、紫央さんとの全面戦争になり、教団の分裂は避けられません。しかし、霊言を受け取れない咲也加に後継者の資格はないのです。隆法は自分が亡くなった後、後継者に自らの霊言を下ろさせるつもりでした」

 

 宏洋氏は1日、きょうだいたちに連絡したが、誰も応答することはなかったという。

 

「2016年ごろ、隆法の年収が5億円であるという書類を教団内で見たことがあります。私には子供がいますし、父の莫大な個人資産の相続については、しっかりと権利を主張したいと思います。

 

 しかし一方で、教団には不動産など2000億円近い資産があります。このままでは、いつかは食い潰されることになるでしょう。隆法が亡くなった今、私が教団から総裁としての権限を与えられたなら、不動産などをすべて売り、法人は解散して信者さんに返金したいと思っています」

 

 前出の教団幹部は、宏洋氏が後継者になる可能性についてこう語った。

 

「宏洋氏はすでに教団を破門になっているので、現時点では考えられません。本人は本気で言っているのですか?」

 

 幸福の科学の今後について、「宗教問題」編集長で、宗教ジャーナリストの小川寛大氏はこう分析する。

 

「幸福の科学は、隆法氏の個人商店的な色合いが強く、信者も隆法氏のファンが多かったといえます。毎月のように出版される隆法氏の書籍が収入源で、代わりの人が本を出しても、受け入れられないはずです。総裁を失い、教団は存亡の危機になるでしょうね」

 

 今、各地の精舎には信者たちが自然と集まり、30分ごとに隆法氏の復活を祈っているという。

( 週刊FLASH 2023年3月21日号 )

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