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高市早苗氏「礒崎さん知らない」発言の矛盾露呈で猛批判殺到「知らなかったら逆に問題」「大嘘つき」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.03.11 17:39 最終更新日:2023.03.11 18:49
「ありもしなかったことを、あったかのように書かれている捏造」
「礒崎さんからの働きかけによって私の答弁が変わったかのようにいわれていますけど、それも違います。礒崎さんという名前、もしくは放送行政に興味をお持ちだと知ったのは今年(2023年)3月になってからです」
3月9日、あらためて“捏造”を主張したのは、高市早苗・経済安保担当相だ。
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高市氏が捏造だと主張する文章は、A4用紙78ページにわたる。安倍晋三政権が総務省に対し『サンデーモーニング』(TBS系)など具体的な番組名をあげたうえで、テレビ局に圧力をかけ、結果的に当時、総務相を務めていた高市氏の、とある“答弁”を引き出したという内容だ。
「高市氏が総務相を務めていた2015年のことです。これまで、放送番組が放送法の求めるとおり、政治的に公平な内容かどうか、という点は、局が放送する番組全体を見て判断する、ということになっていました。しかし高市氏は、ひとつの番組だけを見て判断する場合があると答弁し、翌年には、『停波』にまで言及しました」(政治担当記者)
今回の文章には、この答弁に至るまでのやり取りが克明に記されている。
「立憲民主党の小西洋之参議院議員が国会で公表した、総務省の内部文書です。同文書で中心となっているのは、当時の礒崎陽輔首相補佐官です。安倍元首相の意向を受けた礒崎氏が、恫喝ともとれるような口ぶりで総務省に要求している姿が描かれています。総務省の官僚に対し『俺の顔をつぶすようなことになれば、ただじゃあ済まないぞ。首が飛ぶぞ』などという発言もありました」(前出・政治担当記者)
しかし冒頭のとおり、高市氏はこの文書そのものを捏造であると主張したうえ、礒崎氏との面識自体を否定したのだ。
だが2013年、大分県でおこなわれた講演会で、高市大臣は礒崎氏について細かく言及しているのだ。
「ANNニュースは、高市氏が『この夏、礒崎さんにはホンマにお世話になりました。礒崎さんはうちの主人と割と似ていて、主人と思って手を振ったら礒崎さんだったことが2回ある』と発言していたことを報じています。『主人と似ている』と語るほどの仲なのに、その名前を『今年3月になって初めて聞きました』とはどういうことなのか……」(前出・政治担当記者)
この矛盾に、ネットでは怒りの声が噴出している。
《1度嘘をつくと嘘を貫き通すために嘘の上塗りを繰り返すだけだよ》
《放送法をねじ曲げに来て官僚に首飛ぶぞとおどしたのを知らんわけない。知らなかったら、逆に問題》
《二人の長年の親しい間柄は衆知の事実なのに。高市早苗は大嘘つき》
「小西議員が発表した内部文章が事実であるとすれば、高市氏の辞任もやむなしでしょう。しかし、ここまで強行に高市氏が“捏造”であると主張できるということは、なにか別の事情もあるのかもしれません。まだまだこの問題は続きそうです」(同前)
明らかな嘘をついてしまったことで、捏造の主張も、急に信憑性を失ってしまっている状況だ。
( SmartFLASH )