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高市早苗氏「ねつ造」説貫き岸田首相から勝ち取った擁護 ピンチをチャンスに変え「高市総理」がトレンド入り

社会・政治 投稿日:2023.03.28 18:30FLASH編集部

高市早苗氏「ねつ造」説貫き岸田首相から勝ち取った擁護 ピンチをチャンスに変え「高市総理」がトレンド入り

3月27日、参院本会議で岸田首相の答弁を見つめる高市経済安保相(写真・長谷川 新)

 

 1カ月に渡った攻防にも、終わりが近付きつつある。

 

「高市氏を罷免する理由はない」

 

 3月27日の参院本会議で、岸田文雄首相は、高市早苗経済安全保障担当相に対する罷免要求をあらためて拒否した。

 

 

 高市氏と立憲民主党小西洋之参院議員の攻防は、3月2日に始まった。

 

 小西氏が、総務省の職員から受け取ったとして、A4で78枚の行政文書を公表。放送法の「政治的公平」をめぐり総務省が作成した文書で、2014年から15年にかけ、当時の官邸幹部らが安倍晋三首相から聞き取ったとされる発言や、当時の高市早苗総務相、礒崎陽輔首相補佐官らの発言とされる内容が記載されていた。

 

 高市氏は、3月3日の参院予算委員会で、「大臣レク」の記録など自身に関連する4文書を「悪意を持ってねつ造されたものだ」などと答弁。小西氏から「かりにねつ造でなければ議員辞職するか」と問われ、「結構だ」と応じたことから、文書の正確性を焦点とした、高市氏の「辞職」をめぐる攻防に発展した。

 

 一時は窮地に陥り、「ねつ造」から「不正確」に発言を軌道修正したかに見えた高市氏だったが、終盤、次々と反撃に出た。

 

 高市氏は3月24日、自身のTwitterにこう書きこんだ。

 

《フォローして下さっている皆様にお伝えしたかったこと、参院予算委員会のお許しが出ましたので、高市早苗公式サイトのコラム欄にアップしました》

 

 高市氏がアドレスを示したコラムには、《総務省文書に関して参院予算委に提出した資料》が、(1)から(5)まで添付。高市氏は、《内容が正確ではないことに加え、4枚の文書のうち、3枚は「作成者不明」「配布先不明」であり、4枚とも「作成目的」が不明であることから、信頼に足る文書ではないと考えます》などと指摘していた。

 

 そして、3月27日の参院予算委員会では、高市氏の「爆弾発言」も飛び出した。

 

 立憲民主党の石橋通宏参院議員が、レクの記録をめぐり、担当した総務省情報流通行政局職員らが「ねつ造の認識はない」「概要として間違っていない」と総務省の調査に語っていることから、「(高市氏への)レクや報告がなかったのはあり得ない」などと迫った。

 

 高市氏は、「当時の情報流通行政局にいた方だけの証言を抜粋している。大臣室側、私に対するヒアリングが出ていない」と指摘したうえで、こう答弁した。

 

「3月1日の夕方、小西委員から、私への3月3日の質問通告としていただいた。私に関連する4文書について正確性を確認すべきだということだったので拝見した結果、私はこの時期に、私や安倍総理の名前が使われた経緯がどういうことだったかは瞬時に理解した。文書に名前が出てきている以外の総務省職員にも複数、確認した結果、この文書が『差し込まれた』ということについては、その事情は理解した。

 

 3枚は作成者不明だが、1枚は記録者が入っている。でも、そこに書いてある方々には法的な問題はない、もう公訴時効も過ぎている。そういうこともしっかり確認したうえで、答弁させていただいた」

 

「差し込み」「公訴時効」という言葉で、官僚側による文書偽造までほのめかしたわけだ。

 

 3月27日、高市氏が「差し込み」「公訴時効」と発言したことで、Twitterでは、《#高市総理》がトレンド入り。高市氏が最後まで「ねつ造」文書という意見を貫いたことに、称賛する声が多く上がった。

 

《(好きとか嫌いじゃなく)風が吹いてるのかもしれない。小西文書対応で国民が高市さんに強さを感じたのかもしれない》

 

《高市総理が近づいているように思える。やはりこの騒動は高市さんにとってチャンスとなるかもしれない》

 

《そろそろ日本にも初の女性総理が誕生しても良いと思うよ》

 

《強く、そしてタフでないと総理はつとまりません。高市総理を希望し期待しております》

 

 3月28日の参院予算委員会で高市氏は、文書について「怪文書の類いだ」と指摘。「国会の答弁では、刑法で使う『偽造』でも『変造』でもなく、『ねつ造』文書と、かなり配慮をして申し上げたつもりだ」と述べ、配慮した上での「ねつ造」発言だったとまで主張した。

 

 孤軍奮闘の結果、最終的には岸田首相の擁護発言まで勝ち取った高市氏。ブレない姿勢は「総理」の道への第一歩となるか?

( SmartFLASH )

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