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岸田首相『タイム』誌「世界の100人」に選出「国内に厳しく世界に優しい」SNSで続々あがる皮肉

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.04.14 16:25 最終更新日:2023.04.14 16:25

岸田首相『タイム』誌「世界の100人」に選出「国内に厳しく世界に優しい」SNSで続々あがる皮肉

(写真・JMPA)

 

 4月13日、米『タイム』誌は毎年恒例の「世界でもっとも影響力のある100人」を発表。日本からは岸田文雄首相と、ゲーム開発者の宮崎英高氏が選ばれた。

 

 岸田首相の選出理由については、日本が「ロシアや中国、北朝鮮の脅威に直面するなかで、日本外交に革命的変化を起こした」と説明。3月のウクライナ訪問にもふれ、冷え込んでいた日韓関係を改善させ、防衛費を大幅に拡大し、米国との安全保障体制を強化したことも理由にあげた。

 

 

 内政では「新しい資本主義」を掲げ、再分配政策で中間所得者層の拡大に取り組む一方で、LGBTなどの性的少数者に対する理解不足や、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)を念頭に、物議を醸しているカルト教団との関係に批判があがっていることも指摘されている。

 

 また同誌は、5月に地元・広島で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)では「『復活した日本』のトップを演出して、各国首脳を迎えるだろう」と評している。

 

 指導者としてはほかに、米国のバイデン大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領のオレナ夫人や、オーストラリアのアルバニージー首相、ドイツのショルツ首相らが選出されている。

 

「岸田首相に関しては、時事通信の最新の世論調査で、内閣支持率が33.5%と7カ月ぶりに3割台に乗せるなど、支持率の上昇傾向が続いています。

 

 今回の『世界の100人』への選出は、さらなる“追い風”になりそうですが、その一方で、ネット上では国民からの皮肉を込めた声が目立ちます。

 

 国民に負担を強いるような政策、方針の数々、支持が得られない少子化対策など、課題は山積みですからね……」(政治担当記者)

 

 実際、今回の選出について、SNSに上がった声を見てみよう。

 

《ひたすら「検討」し続けたら世界から評価されました。国内には厳しく、世界には優しいからでしょうか》

 

《冗談やろ? いや、アメリカにとっては重要なお得意様か》

 

《欧米に都合良く動いてくれる便利な首相だから賞賛されている。革命的でも無いし、有能でも無い》

 

「世界の100人」は、『タイム』誌が2004年から毎年、発表している。

 

安倍晋三元首相は過去に2回、選出されています。しかし、首相時代は多くの賛否が渦巻いていました。

 

 2014年に選出された際は、当時のルー・米財務長官が寄稿し『アジアの大胆な改革者』と持ち上げる一方で、『最終的な成功はTPPへの対応や構造改革にかかっている』と指摘していました。2018年の選出時には、当時のオーストラリア首相であるマルコム・ターンブル氏が、『自信に満ちた力強い指導力で、日本経済を甦らせた』との評価を寄稿しています。

 

 2022年7月の銃撃事件後には、表紙にも選ばれ、特集記事も掲載されました。安倍氏が表紙の号は予約が殺到し、日本で入手困難ともなりました」(前出・政治担当記者)

 

 選出の基準に、国民からの支持はあまり関係ないようだ。

( SmartFLASH )

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