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岸田文雄首相“長男は公設秘書だった問題”に党内騒然!「親族はやめようと言う話」は有名無実化

社会・政治 投稿日:2022.10.06 19:20FLASH編集部

岸田文雄首相“長男は公設秘書だった問題”に党内騒然!「親族はやめようと言う話」は有名無実化

 

 岸田首相国会が開幕した10月4日、政権発足時から政務秘書官に付いていた山本高義氏に代り長男の翔太郎氏(31)を登用する人事を公表した。政権発足から1年という節目の日に、この“サプライズ人事”を発動したのだ。同日、翔太郎氏は官邸に姿を見せていた。

 

 この人事には、国会内部からも批判が噴出している。立憲民主党・安住国対委員は「総理大臣秘書官は非常に重要なポストで大きな権限を持つ」「若いご子息を据えるのが岸田政権にとってなぜ必要だったのか」と疑問を呈した。

 

 

「翔太郎さんのことは、もちろん存じていますよ。よくいる政治家のバカ息子ではなくて、地元の名門高校から慶応大学に進学した岸田(文雄首相)さんの自慢の息子さんです」

 

 そう話すのは、岸田派中堅議員の公設秘書だ。しかし、「息子を秘書官にした」という以上の“サプライズ”があったという。

 

「会社を辞めて秘書になったのは聞いていましたが、2年も前から公設秘書になっていたなんて知りませんでしたよ。別に隠していたわけじゃないのでしょうが、岸田事務所には政策秘書と公設秘書が2人いたはずです。つまり、翔太郎さんが事務所に入って弾かれた人がいるということです。そう考えると、やはり釈然としません……」

 

 政務秘書官は特別職の国家公務員になるが支持率低迷のさなか、身びいき批判を浴びる可能性もある人事を決めたのは、岸田首相が精神的に追い詰められているからではないかという。岸田派の議員がこう明かした。

 

「岸田さんは裕子夫人に地元事務所を任せ、渋谷区内の自宅は翔太郎さんと他の息子2人の4人暮らしだったので、普通の男親と息子よりも親密なのです。しかも岸田さんも3世代目の世襲議員で、翔太郎さんは早くから後継者と決まっていましたから、岸田さんにとって心許せる相談相手なんです」

 

 翔太郎氏が務める政務秘書官は、主席秘書官として各省庁から送られる首相秘書官を差配する立場。小泉政権では「官邸のラスプーチン」の異名もあった飯島勲氏や、第2次安倍政権では発足時から経産官僚時代から安倍ブレーンの中心的な存在だった今井尚哉氏が務めた重責だ。

 

 経産事務次官を務めた嶋田隆氏との2人体制とはいえ、やはり翔太郎氏では荷が勝るのではないか……。さらに、「首相長男の秘書官」といえば、前総理のスキャンダルもちらついてくる。

 

「菅さんの長男の正剛さんも総務大臣在任中に2006年から1年間、総務大臣秘書官になっていますが、これは菅さんの秘書が2人、地方選挙に出たために一時的に人手不足になったためでした。

 

 とはいえ、正剛さんは秘書官時代のコネを使って総務官僚に接待攻勢をしていたことが明らかになり、大変な問題になりました。やはり、自戒は必要だと思いますよ。もともと、秘書給与問題から派生して、親族を公設秘書にはしないみたいな申し合わせが与野党にあったんですが、すでに有名無実化しています」

 

 岸田首相の親族から、さらなる“サプライズ”が出てこないといいのだが……。

( SmartFLASH )

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