少しやつれているように見えたのは“術後”だったせいか。都内の高級住宅街で、ベビーカーを押して歩いていたのは、小泉進次郎衆院議員(42)と、妻の滝川クリステル(45)だ。
「パーカーにベージュ色コート」の“お揃いコーデ”で、夫婦円満ぶりもうかがえる。
滝川といえば、4月4日に自転車の転倒事故に遭い、顔面を10針以上縫ったと告白したことが大きな話題になった。本誌が2人を目撃した9日は、事故後、初めての日曜日とあって、夫に“介抱”されるようにデートに出かけていたのだろうか。
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しかし、進次郎氏にとって、その日は大事な「決戦の日曜日」でもあった。
「この日は、統一地方選挙前半戦の投票日でした。進次郎氏は自民党の神奈川県連の会長を務めていますが、神奈川県では県議選と3つの市議選、そして県知事選、相模原市長選と、複数の選挙が同時に実施されたため、県連会長として、内心は気が気でない日だったと思います」(政治部記者)
環境大臣を降りた後、一時は存在感が薄まった進次郎氏だったが、県連会長に就任以降は、政界で徐々に再評価されつつある。最新の「時事通信」の世論調査でも「次の首相にふさわしい人物」で2位に浮上し、国民からの支持も回復傾向だ。
「今回の統一地方選でも、要請があれば市議選候補者の事務所に足を運ぶなど、県連会長として積極的にサポートする姿勢を見せていました。いま、“何もせず”で批判が殺到している奈良県連会長の高市早苗氏とは、まるで違う対応でしたね」(神奈川県連関係者)
選挙の投票日といえば、夜8時から開票がおこなわれ、早い場合には“開票率0%”で当確が出る候補者もいる。
本誌が2人を都内で目撃したのは、9日夕方6時前だった。
その後、進次郎氏は神奈川県に入り、県連会長として各選挙の当選者の事務所に顔を出していたが、開票時刻ギリギリまで都内に滞在できたのには、特別な事情があった。
「本来であれば、進次郎氏は神奈川県知事選で4選を果たした、黒岩祐治氏の当選祝いに出向く予定でした。しかし、投票日の夕方に“ドタキャン”の連絡が黒岩事務所に入ったそうです。
黒岩氏といえば、投票3日前に『本番前のホンバン?』といった証拠メールとともに、“11年不倫”が『週刊文春』で報じられました。
県連会長自ら出向くなどして、黒岩氏を知事選に推薦していた進次郎氏でしたが、不倫報道が出ると、『まったく、なんなんだ!』と声を荒らげるほど、怒り心頭だったそうです。妻の滝川さんからも『横並びの写真は撮らないほうが身のためよ』と、釘を刺されたようです」(前出・県連関係者)
自民党神奈川県連は今回、県議選で1議席増、3つの市議選でも第1党を維持しており、進次郎氏は県連会長として仕事を果たした。
“唯一の汚点”を残す危機も回避して、心の中では「万歳三唱」していたのかも?
写真・吉田 豊