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蓮舫氏、立憲執行部に「変えなければいけないのは代表の認識」発言に「自分のことは棚上げ?」ブーメラン

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.05.11 14:55 最終更新日:2023.05.11 15:00

蓮舫氏、立憲執行部に「変えなければいけないのは代表の認識」発言に「自分のことは棚上げ?」ブーメラン

立憲民主党の両院議員懇談会終了後、取材に応じる蓮舫参院議員(写真・共同通信)

 

 4月におこなわれた衆参の補欠選挙で、全敗した立憲民主党が5月10日、両院議員懇談会を開いた。予想どおり、執行部に対して厳しい意見が相次いだ。

 

「冒頭で、泉健太代表が『あと一歩だったが、負けてしまったことは克服すべき課題だ』と述べると、出席者からは『進退をかけるぐらいの意気込みを見せてほしい』『立憲は何をしたい政党なのか見えない』『(日本維新の会との)立ち位置の違いをはっきり打ち出すべきだ』などの発言が、矢継ぎ早にありました」(政治担当記者)

 

 

 執行部の進退に関する質問はなかったが、蓮舫参院議員が舌鋒鋭く「悔しさがまったく見えない。いちばん変えなければいけないのは、代表の認識じゃないですか。何をやりたいか、何にしがみつきたいか、何を発信したいか、自分で今日、夜、持って帰ってしっかり考えてくれと(いうことです)」と迫ると、泉代表は「家に帰って、よく考えます」と返答した。

 

 まるで先生が生徒をしかるようなやり取りだが、民主党時代から選挙後に繰り返されてきた光景に、ネットには

 

《泉さんの認識の問題というより、批判することが党の使命を考えている人が多すぎだからだろう》

 

《政党としての存在意義が薄れているのを認識しないと社民党みたいになるよ。このまま分裂していくのが簡単に想像できる》

 

 など、批判的な意見がほとんどで、応援の書き込みはほぼ見当たらなかった。

 

 さらに、蓮舫氏に対しても

 

《民進党時代、選挙で敗北した時の代表は蓮舫さんですよね。自分のことは棚上げですか?》

 

《民主系混乱のきっかけは蓮舫代表時の都議選敗退。そうした自分の経営能力のなさを棚に上げて、支えるより上から目線でこき下ろし》

 

 と、ブーメランが飛んできたのだった。

 

 この状況を、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「維新という新たな勢力があるなか、立憲民主党の存在感は低下しています。『なぜ党は劣化してしまったのか』『そこをどうするのか』といった議論は起きませんでした。外から見ていると、かつての社会党のようです」と指摘する。その背景にあるのは「党への帰属意識の低さ」だという。

 

 かつて、自民党には空いている選挙区がなかったため、多くの新人が旧民主党から立候補していた時期があった。そのため、政治理念などは二の次になっているというのだ。

 

 泉代表は、次期衆院選での獲得議席が150を下回れば、代表を辞任する考えを示した。維新も全選挙区に立候補者を立てるというなか、早くも“共倒れ”を予想する声が上がっている。

( SmartFLASH )

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