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共産党が兵庫・南あわじ市議を除籍 2023年3人めとなる排除にSNS「独裁反対とかよー言うたもん」

社会・政治 投稿日:2023.06.09 15:45FLASH編集部

共産党が兵庫・南あわじ市議を除籍 2023年3人めとなる排除にSNS「独裁反対とかよー言うたもん」

共産党の小池晃書記局長(写真・時事通信)

 

 6月6日、共産党の小池晃書記局長は記者会見で、党淡路地区委員会が、兵庫県南あわじ市議の蛭子智彦氏を除籍したことを明らかにした。「除名された元党員などの主張に同調し、そうした主張をSNSに投稿した。その後、会派を離脱して離党表明をした。そういう行為は地区委員にふさわしくない」と述べた。

 

 共産党は2023年に入り、党首公選制を求める2人のベテラン党員を除名していた。2月6日、現役の党員だったジャーナリストの松竹伸幸氏を、3月16日には、古参党員で、党京都府委員会常任委員などを歴任した鈴木元氏を除名した。

 

 

 蛭子氏は3月17日、自身のTwitterにこう書きこんでいた。

 

《共産党は組織を立て直すより、崩壊へと進み始めたと理解します。民主集中の集中と言う負の精神は、党員の多くに共有されてますから劇的な反乱は起こらないでしょうが、慢性疾患のように体を蝕んでいくと思われます》

 

 蛭子氏は、5月下旬に自ら離党届を提出。現在は市議として5期めで、市議会の副議長をつとめている。

 

 党規約でもっとも重い処分である「除名」とは違う位置づけだが、蛭子氏は「除籍」されたことで、2023年に共産党から排除された3人めとなった。

 

 共産党は苦しい状況が続いている。

 

「4月の統一地方選で計1396人を擁立し、当選は1079人(推薦含む)。選挙前に有していた議席の1割超となる135議席減らし、大敗を喫しました。

 

 とくに、共産の牙城である京都の府議選で3議席、市議選で4議席減らしたことには、党首公選制を主張したベテラン党員を立て続けに除名処分にしたことが影響していると見る向きもあります。

 

 ただ、統一地方選後の記者会見で、小池氏は、自身を含めた指導部の進退について『そういう議論になってない。対応を打ち出していくことで責任を果たしたい』と影響を否定しています」(政治担当記者)

 

 共産は2021年衆院選、22年参院選でも議席を減らしている。次期衆院選での野党共闘に一縷の望みをつなぐが、立憲民主党泉健太代表は、共産との選挙協力を「やらない」と明言している。

 

 党勢が衰えるなか、共産が蛭子市議を「除籍」したことに、SNSでは党への批判的な声が多く上がっている。

 

《今の共産党、党内や岩盤層の引き締めが精一杯で、無党派層の事なんか気にしている余裕は無いって事なんだろうな》

 

《昨今の除籍騒動もそうだけど、今の共産党のやり方はコレなんだな。自分達の意に沿わない、気にくわないものは徹底排除。独裁政権に反対ー!とか、よー言うたもんよ》

 

《共産党ヤバイですね。硬直化し過ぎて、民意からどんどん離れて行ってる。除籍の件でもあるように、あのようなやり方は民主主義とは言えない。内部構造を変えられなければ、衰退する一途だろうな》

 

 次期衆院選は、日本維新の会と立憲が野党第1党をめぐって“ガチンコ勝負”の様相を呈している。共産党は存在感を発揮し、党勢を立て直すことができるのだろうか。

( SmartFLASH )

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