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カルロス・ゴーン氏、逃亡先から「1400億円払え!」…日産からの報酬「140億円男」は「最後まで戦い抜く」と意気軒昂

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.06.21 20:25 最終更新日:2023.06.21 20:25

カルロス・ゴーン氏、逃亡先から「1400億円払え!」…日産からの報酬「140億円男」は「最後まで戦い抜く」と意気軒昂

保釈中のゴーン氏

 

 6月20日、日産自動車の元会長であるカルロス・ゴーン氏が、日産などを相手取り、名誉毀損等を理由に10億ドル(約1400億円)の損害賠償を求める訴訟を起こした。ゴーン氏は、ロイター通信のインタビューに「これから長い戦いが待っている。最後まで戦い抜く」と話しているという。

 

「ゴーン氏は、2018年11月19日、東京地検特捜部に金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで逮捕されました。自らの報酬を、5年にわたって、合計50億円も少ない額を有価証券報告書に記載していたというのです」(経済担当記者)

 

 日産は、1980年代、技術で世界一を目指す「901運動」を開始し、「スカイラインGT-R」や「フェアレディZ」「プリメーラ」など名車を次々に生み出した。

 

 

 1988年には、高級セダン「シーマ」が爆発的にヒットするが、バブル崩壊後、風向きが変わる。労使対立、高コスト体質に加え、マーケティング戦略やデザインの方向性の失敗を招き、1990年代後半、経営危機を迎えることになる。

 

 そうしたなか、1999年、支援に入ったフランスのルノーから送りこまれたのがゴーン氏だった。2001年、主導した「日産リバイバル・プラン」が奏功。4年ぶりに黒字転換となり、晴れてゴーン氏は社長兼最高経営責任者(CEO)に就任する。

 

「日産をV字復活させたゴーン氏ですが、当時から高給で有名でした。有価証券報告書によれば、毎年9億円から11億円ほどの役員報酬を得てきたんです。役員報酬の開示が始まった2010年3月期以降、およそ90億円を得ていますが、実際はさらに50億円の報酬があったことになります。

 

 ゴーン氏は2018年に逮捕され、起訴されましたが、2019年、保釈中にレバノンに逃亡しています。今回の訴訟は、逃亡先であるレバノンで起こされました」(同)

 

 ゴーン氏は日本で起訴されているが、レバノンに逃れたままなので、日本国内で裁判が開かれる見通しは立っていない。

 

「2023年4月、ゴーン氏をレバノンに密航させたトルコの民間航空会社の元幹部らに対し、イスタンブールの裁判所が禁錮4年2カ月の有罪判決から一転、無罪判決を下しています。今回も、外国で起こされた裁判ですから、必ずしも日産が有利とは言えない状況です」(同)

 

 ゴーン氏が日産を訴えたことが報じられると、SNSでは批判的な声が数多く寄せられた。

 

《経営者として尊敬してた人も少なからずいたと思いますが、これはとても悲しいですね》

 

《カルロスゴーンよ!文句があるなら日本に来て日本の裁判所に提訴しろよ!》

 

《保釈中にバックれた奴がこうして裁判起こそうという神経はもっとわからん》

 

 かつてのカリスマ経営者のなりふり構わぬ姿に、失望の声が止むことはない。裁判は9月18日に始まるが、はたしてその結果は――。

( SmartFLASH )

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