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小倉こども政策担当相大が「トー横」視察 都が対策まとめる直前の訪問に「小池百合子つぶし」の噂まで
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.04 15:44 最終更新日:2023.07.04 16:05
夏休みを前にした7月3日、小倉將信こども政策担当大臣が、東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一角を視察した。
「家庭などに居場所がない若者たちが集まることで知られていますが、ドラッグの使用や売春も多く見られ、犯罪に巻き込まれる少年少女も後を絶ちません。マスコミで取り上げられるようになった春先から、集まる人数は増えてきました」(近所の飲食店従業員)
視察に向け、小倉大臣は親しみやすさを意図したのか、白いTシャツにジャケットというラフな服装だった。
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「大臣は、トー横に集う若者たちを支援する公益社団法人『日本駆け込み寺』や、キャバクラなどで働く女性たちを支援するNPO法人『レスキュー・ハブ』の代表者らと意見交換をして、視察に向かいました。
視察後に感想を聞かれ『大人に対する不信感が彼らをここに来させている』『子どもや若者が安心して過ごせる居場所を確保するための施策を考えたい』『繁華街に集まる若者の事情はそれぞれで、きめ細かく把握する必要がある』と話し、7月中にも必要な支援などの実態調査をする意向を示し、居場所のない若者らが安全に、一時的にでも寝泊まりできる場所の確保の検討に意欲を示しました」(社会部記者)
突然にもみえた今回の視察には、ネットニュースのコメント欄で
《視察だか何だか知らんけど「大人に対する不信感」を口に出しといて その若者達の言葉を、鵜呑みにしてるなら この大臣、ダメだわ》
《トー横やドン横等に集まる若者達の周りの環境を改善するのが先ではないか?》
と批判の声が多かったものの、
《現状や内情を確認し把握する姿勢こそがまずは大事で、大変結構なことだと思う。やってみた結果、違う対応が必要になったらその時考えればいい》
《悪い方へ行かないような安全な受け皿を行政が作るのは良いと思います》
と、評価する内容も見受けられた。
なかには《それって大臣の仕事かよ。 都とか区の仕事だろ》いう声もあったが、東京都の青少年問題協議会も、6月28日にSNSを活用した実態把握や、相談窓口の設置などを盛り込んだ総合対策の素案を取りまとめていた。つまり、国に先を越された格好になってしまったのだ。
そのため都庁職員は「7月下旬にも小池百合子知事に答申して、都は対策に乗り出す予定でした。だから都庁内では『なんでこの時期に大臣が視察をするんだ?』と、いぶかる声が聞こえました。『解散総選挙が近いので、維新との接近が噂される“都知事つぶし”が目的なんじゃないか?』という、うがった見方もありました」と苦笑する。
何をやっても選挙に結びつけられるのが、政治家ということだ。
( SmartFLASH )