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競馬ファンが集う新橋のバーで爆発事故 名馬の蹄鉄、勝負服など貴重なグッズ焼失しファンから寄せられる悲しみ

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.04 20:35 最終更新日:2023.07.04 20:35

競馬ファンが集う新橋のバーで爆発事故 名馬の蹄鉄、勝負服など貴重なグッズ焼失しファンから寄せられる悲しみ

爆発現場周辺は規制線が張られ、複数の消防車が駆けつけた(写真・保坂駱駝)

 

 7月3日午後3時15分ごろ、東京・新橋の雑居ビル2階にある飲食店爆発が起き、火災が発生した。警視庁愛宕署によると、店長など男女4名が重軽傷を負い、周辺の車5台も破損したという。

 

 店長(52)は、警察の調べに対し「店内の喫煙所で、ライターに火をつけた瞬間に爆発した」と話している。また、1階の飲食店に勤める男性は、マスコミの取材に「爆発前に、ガス漏れの臭いがしていた」と語った。警察は、漏れたガスに引火した可能性があるとみて調べている。

 

 

 この爆発現場となったのは、新橋駅から徒歩5分ほどのところにある「Cafe&Barムーティエ」という飲食店だ。「人と馬と夢を繋ぐ場所」というコンセプトを掲げたこの店は、競馬、乗馬ファンがよく足を運ぶ店として、知る人ぞ知る存在だった。店内には、名馬の名前を冠したオリジナルカクテルもあった。

 

「店内には、オーナーが集めた馬の油絵やG1馬の蹄鉄、G1ジョッキーの勝負服など、ファンにとっては値段がつけられないほどの価値のあるものが多数、飾られていました。なかには、オークションに出したら数百万円はくだらないような、プレミアグッズもありました。1点ものばかりだっただけに、すべて燃えてしまったと思うと残念です」(常連客)

 

 ムーティエは、もともと銀座で店を開いていたが、数年前に新橋に移転してきたという。

 

「G1に愛馬を送りこんだ本格的な馬主のキャリアを持つお客さんから、一口馬主にあこがれるサラリーマンまで通う、競馬好きが集まるサロンのような店でした。自分もいつか馬主になろうと、“審馬眼”を磨こうというお客さんも多かったです。オーナーも面倒見がよく、お店のお客さんを集めて、北海道の牧場に競走馬の見学ツアーをすることもあったそうです」(同前)

 

 死者は出なかったが、名馬にまつわる貴重なアイテムは数多く失われてしまった。ファンのショックはいかばかりだろうか。

( SmartFLASH )

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