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安倍元首相「一周忌」で不安視される国葬時の大混乱「献花まで3時間」の長蛇の列、射的おこなう反対派デモも

社会・政治 投稿日:2023.07.07 06:00FLASH編集部

安倍元首相「一周忌」で不安視される国葬時の大混乱「献花まで3時間」の長蛇の列、射的おこなう反対派デモも

2022年9月27日の国葬当日は混乱をきわめた

 

 凶行から1年。7月8日に、安倍晋三元首相の一周忌を迎える。

 

 7月1日、奈良県の自民党議員らでつくる有志団体は、事件現場から約5km東に離れた奈良市内の「三笠霊苑」に、安倍氏をしのぶ慰霊碑「留魂碑(りゅうこんひ)」を設置した。

 

 7月4日、高市早苗経済安保相は記者会見で、「安倍元総理の代わりになる人は、誰ひとりいない」と述べ、あらためて安倍氏の死を悼んだ。

 

 

「留魂碑」を設置した理由について、安倍元首相が敬愛する吉田松陰の辞世の句「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」を上げ、「日本人として日本を思う心、安倍元総理のその魂というのは、まだこの世にとどまっているんだろうなと思う」とも述べた。

 

「留魂碑」は8日も、一般参拝者に開放。同日、有志団体は奈良市の近鉄大和西大寺駅北側の事件現場付近に、献花台を設置する。安全上の理由から供え物は花のみとし、9~17時に受けつけるという。

 

 また同日、東京・芝公園の増上寺では、安倍氏の一周忌法要が執りおこなわれる。こちらも供え物は花のみとし、13~16時で一般参列者を受けつける予定だ。手荷物検査が実施され、国葬の際と同様、長蛇の列となることが予想される。

 

 2022年9月27日、東京都千代田区の日本武道館で、安倍氏の国葬が執りおこなわれた。戦後では1967年の吉田茂元首相以来、55年ぶり、2例めの国葬となった。近くの公園に設けられた一般献花台には長い列ができる一方、会場周辺では反対デモがおこなわれるなど、実施をめぐる賛否は交錯した。

 

 一般向け献花台は、東京都千代田区の九段坂公園に設けられた。当初、10時から16時までの受付を予定していたが、多くの人が訪れていることから、受付開始時間を30分前倒しに。14時ごろには、「献花まで3時間以上かかる見込み」とアナウンスされ、終了時間も1時間延長。18時の時点で、献花台を訪れた人は2万3000人(確定値は2万5889人)に上った。

 

 一方、概算値で16億6000万円(政府は国葬後12億4000万円と発表)とされた国葬開催費用をめぐって、反対派の過激なパフォーマンスが波紋を広げた。

 

「WEB女性自身」によると、デモ隊が国葬会場近くの九段下あたりまで来たタイミングで、安倍氏の顔写真がプリントされたTシャツを着た人を的に、射的のパフォーマンスをする人々が現れたという。

 

 さらに国葬会場の近くまで進むと、安倍氏を的にした射的の屋台が出店されていて、おもちゃの鉄砲のようなものを向ける人の姿があった。

 

 国会前での抗議集会には、安倍氏を銃撃した山上徹也容疑者のコスプレをした人々も現れたという。

 

 7月8日の安倍元首相の一周忌を前に、SNSでは、長蛇の列と過激なパフォーマンスを危惧する声が上がっている。

 

《安倍さんの一周忌の日は静かに迎えたいです 国葬儀でお花を手向けに行った時に一緒に並んで居られた方々は、とても規律正しかったな…》

 

《7月8日に仕事を休める事になった。安倍さんの一回忌に、増上寺へ献花に伺いたいけど、長蛇の列になりそうだな。。自分の腹の具合とも相談して決めます》

 

《安倍さんの一周忌がもう目前だけど……君ら騒ぎ過ぎやで。安倍さんの安らかな眠りが妨げられる事の無い様…静かに手を合わせるだけでええねん。今週の土曜日一周忌法要が行われる、勿論参加する方向で考えてたけど、状況を見て増上寺周辺で手を合わせるかも知れない》

 

 7月8日は土曜日。国葬時に繰り広げられた大混乱は、また繰り返されるのだろうか。

 

増上寺「一般献花」
場所:東京都港区芝公園4-7-35(増上寺 大殿前)
時間:7月8日(土)13時~16時
三笠霊苑「留魂碑」
場所:奈良県奈良市川上町623
時間:7月8日(土)8時~17時
近鉄大和西大寺駅「献花台」
場所:奈良市西大寺国見町1−1−1(大和西大寺駅北側)
時間:7月8日(土)9時~17時

( SmartFLASH )

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