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小沢一郎氏「野党結集で政権交代」訴えるも共感広がらず…「与党になる確率はゼロに近い」冷笑も

社会・政治 投稿日:2023.07.17 20:00FLASH編集部

小沢一郎氏「野党結集で政権交代」訴えるも共感広がらず…「与党になる確率はゼロに近い」冷笑も

写真:アフロ

 

 7月14日、立憲民主党小沢一郎衆院議員は、同党の水野素子参院議員のパーティー講演。「政権交代の実現こそ、野党第1党にとって最大の目標でなければならない」と強調した。

 

 次期衆院選をめぐり、泉健太代表ら党執行部が150議席を獲得目標に掲げていることを念頭に、「(過半数に満たない)150人でどうして政権交代ができるのか」と批判。「自民党政権による既得権を壊し、恩恵を受けられていない人たちに利益や富を分配するには政権交代しかない」と主張した。

 

 

 15日夜には、橋下徹・元日本維新の会代表とインターネット番組で対談。橋下氏が、次期衆院選で、小選挙区で候補者を一本化するため、野党間での予備選を主張したことに、小沢氏は「大賛成だ。維新も立憲も全選挙区に立てて、重複したところは予備選をやればいい」と応じた。

 

「6月16日には、小沢氏や小川淳也前政調会長ら12人の同党衆院議員が発起人となり、『野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会』が設立され、党所属衆院議員96人のうち53人が賛同しています。

 

 6月21日には、牧義夫、野間健両衆院議員が、小沢氏に近い衆参国会議員およそ15名で政策勉強会『一清会』を立ち上げたことを発表。

 

 これまで2度の政権交代の立役者となった小沢氏ももう81歳。次期衆院選が政権交代の最終戦と位置づけ、政治活動を活発化しているのです」(政治担当記者)

 

 だが、泉代表に、維新を含め野党間での予備選で候補者を一本化する気はさらさらないようだ。

 

 7月16日、泉氏は奈良市内で、維新が米国の核兵器を日本で共同運用する「核共有」の議論開始や憲法改正を掲げていることについて、「かなり現実から離れた政策を掲げている。これでは国民の生活や命、暮らしは守れない」と述べた。

 

 泉氏は維新が野党第1党になる可能性について問われ、「立憲は野党第1党どころか、政権交代を目指して議席を伸ばしていくので(維新が第1党になる)想定はない」と話した。

 

 7月5日、維新の藤田文武幹事長は記者会見で、次期衆院選をめぐる立憲との選挙協力について、「うちは最初から最後まで、表でも裏でも、選挙区調整はやりません、と申し上げてきた」と改めて否定。国民民主党も立憲との選挙協力には消極的な姿勢を崩していない。

 

 SNSでは、小沢氏が野党間での予備選で候補者を一本化し、政権交代を目指すと発言したことに否定的な声があがっている。

 

《維新や国民が無責任野党と手を組むわけがない》

 

《野党をかき集めても、維新の会と国民民主党は連立に参加してないだろ。立憲民主党、日本共産党、れいわ、社民党が与党になる確率は0に近い》

 

《維新との連携はあり得ない。連携するなら一清会だけ連携して沈めばよい》

 

 小沢氏は橋下氏との対談で、「このままだと野党第一党といいながら沈没してしまうんじゃないか」と危機感を語り、動きを活発化させたことについて「死ぬ前にもう一度政権を、という気持ち」と語ったが……3度めの政権交代への道は果てしなく遠そうだ。

( SmartFLASH )

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