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立憲・泉代表「政治コメンテーターやめるべき」橋下氏「即刻解散すべき」与党を利する批判合戦に有権者辟易
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.18 17:58 最終更新日:2023.07.18 17:59
どちらが仕かけたケンカというべきか。日本維新の会の創設者で弁護士の橋下徹氏と、立憲民主党の泉健太代表の、Twitterでの批判合戦が過熱している。
発端は、7月15日にあった橋下氏と、前兵庫県明石市長の泉房穂氏との対談イベントだった。泉前市長は、橋下氏が前大阪市長の松井一郎氏と共同で設立したコンサルティング会社「松井橋下アソシエイツ」に対し、自身のTwitterで7月10日、《これは“事実上の口利き”で、政治家としては、たとえ辞めた後でもやってはいけないことだ。そこまでお金に困っているわけでもなかろうにと、情けない気持ちになった》と書き込んでいた。
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この書き込みに対して、橋下氏は対談で「『情けない』という言葉が、きわめて立憲民主的。きちんと政策論をやるんだったら応じますけど、『情けない』 とか、人間性を否定するようなことはやめたほうがいいですよ」と激怒。さらに「辻元清美さんが朝日新聞のインタビューで『安倍さんと岸田さんには世襲政治家という共通点がある。世襲というゲタをはかされて国会議員になっているから、勉強不足だし、生活実感がない』と言っていたが、とんでもない。泉さんも政策でいろいろ言うのはいいけど、僕が職員の立場だったら、あんな罵倒している政治家のほうがよっぽど情けないと思います」と、立憲の辻元清美参院議員の名前を出して批判したのだ。
立憲の泉代表は7月17日、自身のTwitterに橋下氏の発言を報じた記事を貼りつけたうえで、こう書きこんだ。
《泉房穂氏との対談なのに、橋下徹氏はひたすら立憲民主党ばかり攻撃している。私怨を持ち込んだ感情的な姿勢なら、政治番組のコメンテーターはやめるべき。》
これに橋下氏が反応。自身のTwitterにこのツイートを貼りつけたうえで、こう反論した。
《民間の会社について当事者に対するヒアリングや確認もせずに一方的に批判する立憲民主党を批判するのは納税者として、コメンテーターとして当然。あんたらの生活費、政党交付金は我々民間が納税して支えてるねんで。勘違いしたらあかん。》
《民間の会社を確認もヒアリングもなく批判する政党は即刻解散すべきだし、そんな国会議員は直ちに辞めるべき。日本は法治国家、立憲主義国家。俺が設立を試みた民間会社のどの点が法に触れるのかただちに答えよ。感情で民間会社を批判する政党が行政権を握るなんて恐ろし過ぎる。批判するのは当然。》
「松井橋下アソシエイツ」に関して、立憲の議員がSNSで《口利きするビジネス》などと批判。橋下氏が7月10日、自身のTwitterに《民間人になってまでこんな批判を受けるのはめんどくさいので活動は中止》と書き込み、活動を休止した経緯があった。
橋下氏は怒りが収まらないのか、その後も立憲民主党と泉代表への批判を連投した。
《何よりも俺の意見に全く耳を貸さない姿勢は政党として失格だろ。批判されたら全否定。俺はなぜ立憲民主党が支持を得られないのか客観的に指摘したつもりだ。まず辻元清美氏の人を馬鹿にしたインタビュー記事。加えて民間会社への不当介入。普通なら真摯に受け止めるか、論理で反論するかだろ。》
《立憲民主党の非立憲性が酷すぎる。我々民間人には政党を批判する言論の自由が最大限尊重される。もちろん公共の電波の番組に出演する際は放送法に縛られる。俺のどの発言が放送法に触れるのか指摘せよ。番組内では放送法遵守を徹底している。番組以外の発言がどんな理由で制限されるのか法的根拠を示せ》
《安倍さん、菅さん、岸田さん、麻生さん、二階さん。彼らのことをボロクソに言っていたコメンテーターは山ほどいたけど、政治番組のコメンテーターは辞めるべき、なんて言ったのを聞いたことないな。さすがにそれはアカンと自覚しているのだろう。立憲の泉氏にはその自覚なし。》
《立憲が権力を握ると俺は番組を降板させられ、社会的に抹殺されるんだろうな。くわばら、くわばら。》
一方、橋下氏の連投に対して、泉代表からの反応はなし。
ただ、泉前市長は、橋下氏が辻元清美氏の名前を出して批判したことに、自身のTwitterでこう疑問を呈している。
《イベントとは何の関係もない人物の名前をいきなり持ち出して、一方的にまくし立てたので、あっけに取られた。しかも誹謗中傷を続けたので、いったい彼は何がしたいんだろうと不思議な気持ちになった。そうやって、これまでやってきて、これからも、やっていくのだろうか・・・》
橋下氏と泉代表の批判合戦が始まると、泉前市長は自身のTwitterにこう書きこんだ。
《立憲民主党の泉健太代表と、かつての維新代表の橋下徹氏とのバトル。名前が同じ「泉」で紛らわしくて申し訳ないが、このバトルは『橋下徹VS泉健太』のバトル。私がバトルの当事者ではない。お間違えのないように、皆さん、よろしくお願いします。》
立憲の泉代表が《政治番組のコメンテーターはやめるべき》と橋下氏を批判し、橋下氏が立憲について《即刻解散すべきだし、そんな国会議員は直ちに辞めるべき》とまくしたてるTwitter上での批判合戦に、SNSでは賛否が渦巻いている。橋下氏にはこんな批判の声が上がった。
《橋下さんに限らずだけど、『維新の人』ってただ『立憲を腐したいだけの人の集まり』って事がわかりますねぇ。『自分を棚に上げる人の集まり』だという事も。》
《維新の支持者には今は民間人なんだからという擁護があるが 橋下徹の言動を見れば、やっぱり元維新。民間人としての自制は全く見られない》
《立憲民主党代表・泉健太氏は、橋下徹氏の「発言が放送法に触れる」とは述べていない。橋下氏得意の意図的な論理のすり替え》
泉代表に対しても、こんな批判の声が上がっている。
《泉さん何やってんだ。民間人コメンテーターにクレーム入れるより他にやることあるだろ。twitter戦士はやめとけよ》
《立憲泉代表に対し橋下氏が猛攻撃してるけど、まぁどっちが正しいとかは置いといて、泉さんって喧嘩下手ね》
《謙虚に真摯に受け止めようとする気ゼロだな。人間の器がよく分かるね。個人主義者の集まりである立憲民主党らしい発言》
《立憲・泉代表のダメなところ 橋下の、維新のケンカに見事ハマっている 黙って無視してたらええのに》
一方、泉代表の橋下氏への反論を期待する声も。
《橋下徹が泉健太にブチギレてるやつは、菅直人との件を参考にしてバチバチにやってほしいぞ。ここで派手にブチかませば立憲人気もちょっとは回復するかもよ》
泉前市長は7月18日、自身のTwitterに、立憲と維新間の批判が強まっていると報じる記事を貼りつけたうえで、《野党同士つぶし合っても、国民の生活は良くならない》、《戦う相手を間違ってはいけない》と書きこんだ。
創設者の橋下氏も撒きこんだ立憲vs.維新のバトルは過熱するばかりだが、泉前市長の願いは届くのだろうか。
( SmartFLASH )