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ビッグモーターの大量在庫が中古車オークションに流れる可能性「ハズレ増えそう」不安の声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.28 14:54 最終更新日:2023.07.28 17:16

ビッグモーターの大量在庫が中古車オークションに流れる可能性「ハズレ増えそう」不安の声

写真:ZUMA Press/アフロ

 

 自動車損害保険の不正請求問題の責任を取り、創業者の兼重宏行氏(71)と息子の兼重宏一副社長(35)が7月26日付で辞任した中古車販売大手「ビッグモーター」。

 

「兼重一族が経営の一線から退くとしましたが、大株主であることは変わりなく、今後、どのように同社と関わっていくかが明確になっていません。

 

 損害保険会社との関わりも不透明で、27日には宏一氏が2011年4月から1年あまり、ビッグモーターに37人の社員を出向させていた『損害保険ジャパン』の前身の企業に在籍していたことが報じられました。

 

 

 これが、ビッグモーターと損保ジャパンの関係を深めたとの指摘もあり、まだまだ解明しなければならない問題が多いですね」(経済担当記者)

 

 不正発覚で、ビッグモーターの顧客離れが進む可能性もある。

 

「全国で300店舗以上を展開し、グループ全体の売り上げが7000億円を超えていましたが、今後はかなりの業績悪化が見込まれそうです。販売はもとより、整備依頼の客が激減したという声も聞きます。そうなると、展示車をオークションなどで流通させて現金化することになるでしょう」と業界関係者。

 

 中古車の主な流通は、買い取り専門店が買い取った車を中古車オークションに出品し、それを販売店が落札して客に販売する流れだ。

 

「オークションは全国各地で週に1回開催しています。大きい会場では1日で1万台以上の出展車があります。落札車は60%以上あるといわれています」とモータージャナリストの菰田潔氏。

 

 しかし、ビッグモーターのような大手は、このオークションを介さず、買取と販売の両方をおこなっている。

 

「そうすることで手数料や陸送料などのコストを抑えて利益を上げるのです。そのため、展示車がたくさん売れないと、多額の買取の資金が捻出できません。

 

 銀行融資がシビアになると、手持ちの車を損切り覚悟でオークションに出さなければならないのです」(前出・業界関係者)

 

 今後、ビッグモーターのダブついた展示車が中古車オークションに大量に流れてくることが予想されるが、エンドユーザーはビッグモーターからの車かどうか知る方法はない。ユーザーとしては心配だ。

 

 実際に、SNSでは、

 

《マイナスイメージ持たれたビックモーターから流れた車がオークションとかに流れ出したらマジで中古車の当たりハズレの「ハズレ」が増えそう...》

 

 など、不安の声が寄せられている。

 

「確かにビッグモーターにとってオークション出品は手っ取り早い現金化の方法ですから、可能性はあります。オークションに参加する中古車販売業者も、人気のあるクルマが『儲かりそうな価格』で落札できれば出元に関係なく買うでしょう。

 

 しかし、信頼のおける販売店ならしっかり整備してから売りますので、心配することはないと思います。」(菰田氏)

 

 また、購入する車がどんな事故(衝撃)を受けたのか履歴を知りたいときは「ボッシュカーヒストリーレポート(BCHR)で簡単に知ることができます」と菰田氏。

 

 車のイベントデータレコーダ内に記録された事故データをBoschの「クラッシュデータリトリーバル」を使って読み出し、そのデータを元にBCHRを得る。衝撃が残っていなければ緑色、衝撃があった場合は黄色、オレンジ色、赤色と衝撃の強い順で表示される。

 

 購入時に問い合わせてはいかがだろうか。

( SmartFLASH )

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