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河野デジタル相「マイナ保険証は総理の了解得て決めた」高まる延期論に面目丸つぶれ、ついに責任転嫁か

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.01 19:40 最終更新日:2023.08.01 19:46

河野デジタル相「マイナ保険証は総理の了解得て決めた」高まる延期論に面目丸つぶれ、ついに責任転嫁か

7月26日、閉会中審査に臨む河野太郎デジタル担当大臣(写真・長谷川 新)

 

厚生労働省、総務省ともご相談のうえ、総理の了解も得て、決めたことですから」

 

 8月1日、閣議後の記者会見で、2024年秋に現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化する政府方針について記者から質問された河野太郎デジタル担当大臣はこう答え、重ねて「方針に変更はないか」と聞かれると「はい」と力強く答えた。

 

マイナ保険証については、トラブルが相次いでいるため、自民党の閣僚経験者からも、2024年の秋に予定されている現行の健康保険証の廃止時期延期を求める声が出ています。

 

 

 岸田文雄首相は7月31日、松江市内で記者団に『移行のあり方については、引き続き、関係者や現場の声を聞きながら考える。私も、会見などで説明することを考えている』と話しました。永田町では『首相は1年程度の延期を発表するのではないか』という見方が大勢になってきています』(政治担当記者)

 

 延期となると、これまで最前線で批判を受けて『満身創痍』になってきた河野大臣にとっては「面目丸つぶれ」(自民党議員秘書)ともいえる状態だ。

 

「これまで国民、地方自治体、医療現場などの怒りの矛先は、ほぼ河野大臣に向かっていましたからね。それが『延期』では、今度は河野大臣が怒るのもわかりますよ。記者会見の発言は、河野大臣の『俺ひとりが責任を押しつけられたら、とんでもない』という予防線だと思います。同じくマイナ保険証で苦労している加藤勝信厚生労働大臣とともに、延期反対を唱えています」(週刊誌記者)

 

 閣内不一致の様相を呈してきたが、会見の様子を伝えたネットニュースにも、《ここに来て責任の擦り合い押し付け合いってことか?》など、あきれる声があがっている。ほかにも

 

《総理の責任にしないと流石に自身の身が危なくなってきたって分かり始めたか?》

 

《総理の了解得て決めた事??だからなんだよ。総理は独裁権でもあるっていうのか?? 自民党にはこういう考え方の人ばかりなんだな》

 

《総理の了解を得て決めたとしても、準備ができていないなら延期を考えるとか、反対世論が大きいなら丁寧に説明をするとか、そう言う柔軟な対応ができていないのが致命的》

 

 など、河野大臣の発言を総理への責任転嫁と受け取る、厳しい指摘が目立った。

 

 岸田首相は8日にも記者会見を開き、マイナ保険証の対応を説明する方向で調整しているとされる。

 

公明党の山口那津男代表や、菅義偉(よしひで)前首相などは『延期をするより、丁寧な説明をしたほうがいい』と、岸田首相を説得しているようです。しかし首相は政策の方針転換を意に介さないタイプですから、変えるときはコロッと変えますよ」(前出・政治担当記者)

 

 今後の内閣改造で、河野大臣がどのように処遇されるのか。そこにも注目が集まっている。

( SmartFLASH )

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