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弾丸登山の外国人、道に迷う高齢者…富士山で救助要請急増 「山頂は冬の気温」現場は注意喚起

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.03 16:19 最終更新日:2023.08.03 16:27

弾丸登山の外国人、道に迷う高齢者…富士山で救助要請急増 「山頂は冬の気温」現場は注意喚起

(提供・富士宮口ガイド組合)

 

 山梨県の長崎幸太郎知事は8月1日、富士山登山規制を検討していることを明らかにした。規制対象は、山梨県側の「吉田ルート」で、1日あたりの登山者数が4000人を超えた場合、8合目から山頂へ登る人数を規制するという。同ルートの登山客は、7月1日から30日までで6万3778人で、コロナ禍前の4年前と比べ、約9300人増加。規制は、登山道の混雑回避と事故防止を目的としている。

 

 

 富士山の登山客の急増に伴い、救助要請も増えている。

 

 静岡県警によると、富士山が開山した7月10日から31日の間に、救助要請は31件。2022年の開山期間(7月10日~9月10日)の救助要請は51件で、すでに半数を超えている。そのなかでも多いのは、外国人だ。

 

「外国人で目立つのは、いわゆる“弾丸登山”です。山小屋を予約せず、睡眠をとらずに山頂を目指すもので、7月26日には、弾丸登山をしていた米国人男性から『道がわからなくなった』と通報があり、救助されています。外国人は、旅行のついでに、半袖や短パン姿で富士山に登ろうとする“ついでに登山”も多く、いざ登ってみると、思ったより寒かったため、山小屋のトイレを占拠してしのごうとするなど、マナー違反も目立ちます。

 

 8月1日には、富士山を下山中に足を負傷したフランス人男性が救助されましたが、やはり軽装で、登山をするような服装ではなかったということです」(週刊誌記者)

 

 また、高齢者の救助要請も多い。

 

「8月1日夜、『雨が降って動けなくなった』と通報してきた80歳男性を警察が救助しました。男性は1人で登山しており、低体温症の症状があるということです。また7月27日夜には、下山中に道に迷った65歳男性が救助されています。男性はジャージ姿にスニーカーという軽装だったそうです。ほかにも、足をねん挫した60代女性、単独登山中に転倒した80代男性、道に迷った76歳男性など、高齢者の救助が相次いでいます」(週刊誌記者)

 

 富士登山をサポートする「富士宮口ガイド組合」は7月16日、Twitter

 

《そろそろこういうのやめませんか。。。天候が急変しても、山小屋に泊まったり入れてもらえるとは限りません。軽装は低体温症のリスクがあります。山頂は冬の気温で》

 

 と、注意を呼び掛けている。この投稿には、山小屋の周囲に座り込む弾丸登山者たちの写真が添えられており、その多くがジャージやスウェット、足元はスニーカーという軽装だ。

 

 SNSには

 

《BBQにしろキャンプにしろ無料のところほどマナーが低い人ばかりになる。入山料とって、予約しないと駄目にすればいい》

 

《入山料は任意じゃなくて有料にして、一万くらい払った方が弾丸登山する馬鹿共が減るしゴミの処理代や環境整備等にあてられる》

 

 など、入山料の徴収を義務化し、高額にすべしという声が多数ある。2013年から導入された富士山の入山料(富士山保全協力金)は、原則1000円で、任意で徴収されており、徴収率は約7割となっている。

( SmartFLASH )

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