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「9年前から寮の屋上で大麻を」日大アメフト部OBが証言する薬物汚染の衝撃実態…林真理子理事長、内田元監督に真相を直撃

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.07 06:00 最終更新日:2023.08.07 06:00

「9年前から寮の屋上で大麻を」日大アメフト部OBが証言する薬物汚染の衝撃実態…林真理子理事長、内田元監督に真相を直撃

本誌の直撃に、決然と薬物疑惑を否定した林理事長。一方で、捜査の行方を注視していると語った

 

「やっと表沙汰になりました。屋上は9年前から “喫煙所” だったのに」(アメフト部OB)

 

 創部から83年。「フェニックス」の愛称で知られる名門・日本大学アメリカンフットボール部が、再び廃部の危機に立たされている。部内での “薬物汚染” が発覚したのだ。

 

「7月上旬、日大が『アメフト部の寮内で大麻を吸っている部員がいる』との情報提供を受け寮を調べたところ、植物片と錠剤が発見されました。

 

 

 大学側は2週間後にようやく警視庁に報告。警察が調べた結果、植物片から大麻、錠剤から覚醒剤の成分が検出されました。

 

 これを受けて8月3日に、警視庁が寮を家宅捜索しました。5日には、3年生の北畠成文容疑者が、覚醒剤と大麻を所持した疑いで逮捕されました」(社会部記者)

 

 日大アメフト部といえば、2018年に関西学院大との定期戦で、相手選手に背後からタックルをして負傷させる “悪質タックル事件” を起こし、猛批判を浴びた。

 

「その後の警察の捜査により、内田正人元監督による指示は確認されませんでした。しかし、監督やコーチが絶大な権力を持ち、発破をかけられた生徒が悪質タックルという “暴行” をおこなうほど追い詰められた、部内の指導体制に批判が集まりました。

 

 2021年には田中英壽元理事長の脱税問題が発覚し、日大全体の強権的な体質が浮き彫りに。風通しのよい大学として “再生” するため、2022年に作家の林真理子氏が理事長に就任しました」(前出・記者)

 

 ところが冒頭のとおり、規律厳しい “内田政権” で「すでに薬物汚染が始まっていた」と衝撃の証言をするのは、日大アメフト部OBのA氏だ。

 

「発端はアメリカ、トンガ、ハワイなど海外から集められ、当時10人程度在籍していた外国人選手の存在です。大麻への認識が “緩い” 彼らが平気で大麻を吸うので、それに憧れた日本人選手も手を染めていきました。おもに4年生で、一部のやんちゃな下級生もちらほらいましたね」

 

 外国人選手と上級生、そして一部の主要メンバーしか許されない約60人での寮生活。閉鎖的な空間で大麻を容認する雰囲気が生まれたという。

 

「当時、常習的に吸っていたのは数名ですが、同室であれば臭いでわかりますよ。でも、あえて尋ねないという雰囲気でした。さすがに、監督やコーチには隠していましたけどね。

 

 外国人選手の獲得に熱心だった内田監督が退任したため、徐々に外国人選手も減りました。しかし、彼らの持ち込んだ “大麻文化” だけは残ったということです」(A氏)

 

 はたして、内田元監督は “薬物汚染” に何を思うのか。本誌が直撃したところ、悪質タックル事件時のマスコミ報道への怒りを露わにした。

 

「あなたたちマスコミに苦しめられて、自殺も考えたんですよ。薬物なんて、報道でしか知らないことをなんでしゃべれるんですか!」

 

 A氏の証言を伝えると、さらに激高した。

 

「それは嘘です! そのOBをここに連れてきてください。なぜ自分の所属した部に恥をかかせるようなことを言うのか。廃部もありえない。無実の生徒が連帯責任を負うのはかわいそうですよ」

 

 と完全否定した。さらに3日の早朝、林理事長を直撃したところ、きっぱり否定した。

 

――「FLASH」です。警察が捜査していますが、薬物はないと言い切れますか?

 

林 そうです。そのように報告を受けていますので。

 

――あるOBは、9年前からあったと証言しています。

 

林 過去がどうのこうのということは、ここでおっしゃっても困ります。私は警察と連携しているうちの方(大学)からないと聞いています」

 

 だが、理事長の言葉とは裏腹に、同日の午後には警察の家宅捜索が始まり、2日後に部員が逮捕されている。はたして、大学は理事長に何を報告していたのか。

 

「日大は何も変わっていないんです。そもそも、警察に報告するまで2週間も “隠蔽” していたわけですからね。薬物を所持していたのが1名なら、今季のリーグ戦を辞退する程度ですむかもしれませんが、組織的な “汚染” があった場合、廃部もありえます」(大学スポーツ関係者)

 

“不死鳥” が、ついに堕ちる――。

 

写真・伊藤修、吉田豊

( 週刊FLASH 2023年8月22日・29日合併号 )

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