「深く反省した上で、本来やりたい仕事ができるよう育っていってほしい」
8月8日の定例会見で、無免許運転が発覚した中山真珠県議について問われた静岡県の川勝平太知事は、こう述べて激励した。川勝知事は、無免許運転については「きわめて残念」としながらも、
「中山県議は志の高い方。非常に苦労されて今の仕事をされていると承知している」
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と、中山県議を評価した。
これに対し、SNSでは、
《自身の不信任案に反対票を入れた議員だから庇うよね。反省だけなら猿でもできる》
《まあ、辞めたら川勝困るもんなぁ~ 知事不信任決議可決しちゃうから》
《無免許運転発覚でも庇うわけだ。政治家って汚い世界だな》
など、呆れかえる声であふれている。
「7月12日、静岡県議会で川勝知事に対する不信任案が提出されましたが、賛成50、反対18。51で可決ですから、わずか1票足らず否決されました。
このとき反対票を投じた1人が中山県議なのです。中山県議は当時、国民民主党所属ですが、同時に県議会で『ふじのくに県民クラブ』に所属していました。
不信任案に対する反対18票はすべて『ふじのくに』で、それ以外は無所属議員も含め、全員が賛成でした。
川勝知事にしてみれば、中山県議の1票によって “首の皮一枚” つながった、とも言えるわけで、擁護しないわけにもいかないのでしょう」(週刊誌記者)
中山県議は、2023年4月の県議選で、静岡県政では最年少の当時27歳で当選。しかし、5月で免許が失効していたにもかかわらず、無免許で車を運転していたことが発覚した。中山県議は国民民主党に離党届を提出したが、議員辞職はしないとしている。
リニア工事の妨害のみならず、度重なる暴言・失言、給与返上問題などで全国的に注目を集める川勝知事に関わることだけに、SNSには、
《即刻議員辞職してください。そして県議会は川勝知事の不信任決議をもう一度やり直してください》
《よし、もう一度 川勝平太不信任決議だ!》
との声も多数見られる。
「中山県議はすでに『ふじのくに』から除名処分を受けており、今後、再び不信任案が提出されたとき、賛成反対どちらに投票するかはわかりません。仮に辞職して補選となった場合、川勝支持派と反対派で激しい戦いになるでしょう」(同)
当の中山議員は8月8日、自身のTwitterを更新し、「無免許運転報道に関するお詫び」と題する文書を投稿した。無免許運転に至った経緯と、謝罪を綴りながら、
《一層仕事に邁進することで償わさせていただきたいという思いでございます》
《当面は政治活動、地域活動を一切自粛し、奉仕活動に従事しながら反省と内省をさせていただきます》
と、議員を続ける意向を表明している。いずれにしても、川勝知事の足元がまたグラつくことになりそうだ。
( SmartFLASH )