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橋下徹氏、中国の日本産水産物輸入停止に「朝昼晩、必ずホタテを食べる」を実践姿勢「珍しく超正論」集まる賛同
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.28 16:40 最終更新日:2023.08.28 16:46
8月27日、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)に出演。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を受けて、日本産水産物の輸入全面停止という強硬な対抗策を発動した中国に対して「武力を使わない、ある意味、情報戦。戦(いくさ)ですよ、中国との。いままで日本は、こういうときに黙っていたけど、ここは絶対に勝たないといけない」と持論を述べた。
番組で橋下氏は、食料安全保障の観点から、有事で日本が食料を調達できない場合に、どうやって日本国内で生産するかということが議論になっていると前置きしたうえで、「今回は調達できないではなくて、輸出ができないときにどうするんだと。中国以外の販路を開拓するっていう話が政府で出ていますが、もうひとつ、重要なのは、国内で消費しましょうよ」と問題提起した。
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日本から中国への水産物の輸出は2022年、国・地域別1位の871億円で、全体の約22%を占めた。品目別では、ホタテ貝が467億円ともっとも多く、今回、とくに打撃を受けることになりそうだ。
そこで、橋下氏は、「ホタテ、僕、大好きなんで、国民のみなさん、朝昼晩、必ずホタテを必ずひとつ食べるとか、給食で使うとか」と述べ、「食料安全保障というところで、生産の面だけではなく、消費するところもひっくるめた安全保障をやらなければならない」「今日は昼から、ホタテ食べますよ」と、自ら実践する姿勢を示した。
これまで、日本のホタテ貝は殻がついた状態で輸出され、中国で殻をむいて消費されたり、米国などに輸出されたりしてきた。ホタテ貝は、殻をむくのに手間がかかる。野村哲郎農相は8月25日、閣議後記者会見で「加工体制の強化、新たな輸出先の開拓など、政府一丸となって臨機応変な対策に万全を期したい」と述べた。日本政府は、既存の加工施設を改修するなどして、日本でホタテを加工する体制を整える方針だが、野村農相も「やはり時間がかかる」と述べていた。
とくに、輸出の99%以上を中国が占める北海道の水産加工業者からは、倒産を危ぶむ声が上がっている。
橋下氏が、消費面での食料安全保障を掲げ、ホタテを食べることをすすめたことに、SNSでは賛同の声が多く上がった。
《めずらしく?超正論だった! 中国以外を開拓、それよりまずは国内消費! 中国頼りな政府の考えは×》
《これは橋下氏に大いに賛成、日本人が日本産のもの食う事は食料自給率UPにも繋がる。脱中国依存は日本の食産業の死活問題です》
《これは賛成。回転寿司とかで少し高めでいいから東北応援フェアとかしてくれないかな》
中国が輸入全面停止に踏み切ったことで、国内のホタテの価格は、3割以上値下がりしているという。この機会に、「橋下氏のすすめ」に乗ってみるのもありか。
( SmartFLASH )