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岸田首相「人事は適材適所」で麻生氏も木原氏も続投報道…SNSで批判殺到「日本は変わらない」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.09.06 17:00 最終更新日:2023.09.06 17:00
岸田文雄首相は、9月中に実施を予定する内閣改造・党役員人事で、麻生太郎・党副総裁を留任させる意向を固めた。また、最側近の木原誠二官房副長官を続投させる方向だという。9月6日、朝日新聞が報じた。
岸田首相は5日、インドネシアとインド歴訪に先立ち、官邸で記者団に「適材適所に尽きる。タイミングはまだ決まっていない」と述べるにとどめていた。
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「麻生派は55人が所属する党内第2派閥。8月の派閥研修会で麻生氏は『岸田政権のど真ん中でしっかり支える』と語るなど、一貫して岸田首相を支持してきました。
ただ、8月末に徳島市内での講演で、岸田首相の防衛費増額、原発再稼働の実績をあげたうえで、『支持率なんかあてにならない』と述べた際は、激しい批判を浴びてもいます。
岸田首相は、2021年8月、党総裁選前に、『党役員は1期1年、連続3期までとすることで権力の集中と惰性を防ぎたい』と党改革を訴えていたこともあり、麻生氏の留任は『内向き』ととられかねません」(政治担当記者)
木原官房副長官に関しては、妻が元夫の死亡をめぐり警視庁から事情聴取を受けたことや、木原氏が、本番行為をさせる違法デリバリーヘルス(派遣型風俗店)の常連だったことを「週刊文春」が報じている。
そのためか、麻生副総裁留任、木原官房副長官の続投の意向が報じられると、SNSでは批判的な声が多くあがった。
《麻生さん、今年83歳でしょ?そろそろ退いて頂いた方がいいのでは?いつまでも日本が変わらない気がする》
《麻生を留任しスキャンダル渦中の木原を続投させる意向、加えて処理水の中国関連では未だ二階に頼りきりとは。岸田にはリーダーシップも決断力もない》
《これって最悪の選択じゃないの》
茂木敏充幹事長の処遇も焦点となっている。9月5日の記者会見で、茂木氏は2024年秋の党総裁選への対応を問われ、「少なくとも今、幹事長だ。幹事長として、内外の課題が山積するなか、政権をしっかり支えていく。これが私の仕事だ」と述べた。
「この発言は、幹事長続投に意欲を示したものとみられます。茂木氏を幹事長から外せば、党総裁選に出馬しかねない。無風での総裁再選を目指す岸田首相の悩みどころです。
とはいえ、9月3日に発表されたJNNの全国世論調査では、『大幅に替えるべき』が51%で、『あまり替えるべきではない』の34%を上回っています。
内閣支持率の低迷に悩む岸田首相にとって、ここで『大幅な刷新感』を出さなければ、支持率回復は見込めません」(同前)
8月30日、岸田首相は二階俊博元幹事長と党本部で会談し、近く内閣改造・党役員人事に着手する方針を伝えたが、二階氏は「好きにやったらいい。全面支援する」と応じたという。内閣改造・党役員人事で、岸田首相は支持率を回復できるだろうか。
( SmartFLASH )