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神田財務副大臣「税金滞納」報道に集まる批判 チュート徳井、坂東英二らは活動自粛、許されぬ「大甘」処分

社会・政治 投稿日:2023.11.10 16:04FLASH編集部

神田財務副大臣「税金滞納」報道に集まる批判 チュート徳井、坂東英二らは活動自粛、許されぬ「大甘」処分

11月9日、参院財政金融委員会に臨む神田憲次財務副大臣(左)。右は鈴木俊一財務相(写真・時事通信)

 

「国政の業務が繁忙になり、税理士業務の比重が落ちた。督促状などは税理士事務所のスタッフに任せており、私は多忙で関知できなかった」

 

 自身が代表取締役となっている会社が保有する土地と建物が、固定資産税の滞納で2013年から22年にかけて4度、差し押さえを受けていたことが「週刊文春」で報じられた、自民党の神田憲次財務副大臣(衆院愛知5区)。11月9日の参院財政金融委員会で「深く反省している」と謝罪したが、「辞任は当然」(立憲民主党議員)という声が大きくなっている。

 

 

「国民に納税をお願いする立場の財務省の副大臣で、さらに税理士資格を持っている人物ですから、とんでもないスキャンダルです。しかも理由が『忙しかったから』。これにはあ然としました」(政治担当記者)

 

 神田副大臣は「現在の責務は職責を全うしたい」と辞任を否定したが、ニュースサイトには《忙しいから納付できなかったとか言っていますが、納付している人は暇だから納付しているわけではありません》《国民の義務を果たせない副大臣が国民の義務を求めるとは笑い話にもならない》など、批判のコメントであふれていた。

 

 スキャンダルに甘いと言われる芸能界でも、脱税や税の滞納には厳しく、過去には活動休止をした芸能人も多い。お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実は、2018年3月期までの7年間に約1億2000万円の申告漏れを指摘され、追徴税額は1億円を超えたといわれる。2019年10月から半年間、芸能活動を自粛することになった。

 

「それでも視聴者から『自粛期間が短すぎる』という批判が殺到しました。復帰当初は、テレビ局も徳井さんの起用に二の足を踏んでいて、仕事はかなり減ったはずです。自粛前は年収で3~4000万円あったといいますが……」(テレビ局ディレクター)

 

 ほかにも「税金スキャンダル」で厳しい指弾を受けた芸能人は多い。2001年には、故・野村沙知代さんが約5億7000万円の所得を隠し、2億1300万円を脱税したとして、東京地検特捜部に逮捕された。これを受け、夫の故・野村克也さんは阪神の監督を辞任。沙知代さんには懲役2年、執行猶予4年、罰金2000万円の判決が下された。

 

 2012年には、板東英二の個人事務所が約7500万円の申告漏れを指摘され、多くのレギュラー番組を降板、芸能界の仕事を全面自粛に追い込まれた。その後も芸能界復帰の目処は立たず、最近は「消息不明説」まで流れるほどだ。

 

「脳科学者の茂木健一郎氏も2009年、東京国税局に2006年から2008年の3年間で約4億円の所得の申告漏れを指摘されました。その後もしばらくは、コメンテーターの仕事をすると『脱税をした人間が偉そうにものを言うな』と批判されたそうです。

 

 1997年には、経営コンサルタントを名乗る人物から指南された約10名のプロ野球選手が、脱税をしていたことが発覚。出場禁止の処分を下された選手も多かったですね」(社会部記者)

 

 脱税、滞納をすればみな、等しく社会的制裁を受けている。政界だけ「大甘」が許されるはずもない。

( SmartFLASH )

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