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「ジャニーズを超えてくるとは」いまだ鳴り止まぬ宝塚会見への酷評 ビッグモーター、日大会見…2023年の会見は問題だらけ
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.11.16 19:55 最終更新日:2023.11.16 20:03
11月14日におこなわれた、宝塚歌劇団の記者会見は、いまだにSNSで酷評が相次いでいる。2023年に実施された記者会見を振り返れば、今年は物議を醸し続けたものばかりだ。
宙組劇団員の女性Aさんが9月に急死した件で開かれた会見では、外部弁護士らによる調査報告書が読み上げられた。劇団員や関係者にヒアリングした限りでは「いじめやハラスメントは確認できなかった」という。だが、劇団員4人はヒアリングを辞退しており、理由を追及された劇団側は「ご容赦ください」と語るのみだった。
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また、今年2月には、Aさんが上級生からヘアアイロンを押し当てられ、火傷を負わされたと「週刊文春」が報じていた。だが、劇団側は「劇団内では日常的にあること」「(ご遺族には)証拠となるものをお見せいただけるよう」と発言し、世間から猛批判を浴びている。
会見後、SNSではこんな声があちこちで散見された。
《宝塚の会見マジでやべーな。ここに来てジャニーズを超えてくるとは思わんかったw》
《ビッグモーター、ジャニーズ、宝塚、いくらなんでも1年で揃うには会社の規模もその内容の酷さもビッグすぎるんだよ》
《ビッグモーターと日大の記者会見は申し訳ないけどあの詰めの甘さが逆に笑えてしまったけど、宝塚の記者会見はただただ怒りと呆れで嫌な気分になる。会見やってたじいさん達本人はあの内容でいいと思ってやったんだよね?認知機能がバグってるぞ》
《ビッグモーター、ジャニーズ、統一教会、宝塚…絶大なる権力が存在する集団の膿が、今年は次々と出てくるね。》
たしかに、今年の会見は“問題だらけ”だった。振り返ると、ビッグモーター・日大・旧ジャニーズ事務所・宝塚歌劇団と、これまで業界内でかなりの権力を握ってきた大物ばかりが並ぶ。
7月には中古車販売大手「ビッグモーター」が保険金不正請求問題から始まる一連の不祥事をめぐり、会見を実施。当時の兼重宏行社長は「不正は知らなかった」「耳を疑った」などと語り、“知らぬ存ぜぬ”の姿勢を貫いた。また、靴下にゴルフボールを入れて振り回し、車両をわざと損傷させた従業員の行為について、「ゴルフを愛する人に対する冒瀆だ」と迷言を残し、話題を呼んでいた。
8月には、日大アメフト部学生寮で、部員が大麻と覚醒剤成分を含む錠剤を所持した容疑で逮捕された件について会見が開かれた。林真理子理事長は原稿をぶっきらぼうに棒読み。大学側が薬物を確認してから警察に渡すまで約2週間の空白があったことを「隠蔽と言われることは大変遺憾」と語り、世間には呆れムードが漂った。
9月・10月には、旧ジャニーズ事務所が創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、2度の会見にのぞんだ。はじめの会見では、性加害を認め謝罪したうえで、東山紀之への社長交代、被害者への補償が発表された。だが、補償の進め方に具体性はなく、「社名存続」も批判の対象に。会見後、各企業からはCM打ち切りが発表されたことも記憶に新しい。
2度めの会見では、社名変更に加え、既存の事務所を補償に専念させ、マネジメント機能は新たに立ち上げる会社に移すことを発表した。だが、実施後には「NG記者リスト」の存在が発覚し、大炎上。会見中も、リストに載っていた記者たちが司会者に指名されず、会場には怒号が飛び交うカオスな事態となっていた。
名だたる企業が次々と不祥事を起こし、会見を開いた2023年。どれも成功したとは言い難く、体質の“ヤバさ”を露呈するばかりとなった。長年業界で地位を築くなかで、世間の価値観とは大きなズレが生じていったのかもしれない。
( SmartFLASH )