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被害者続出の「銀座カラー」倒産“最後の一押し”は社長の夫の急逝だった! 赤字経営に私財も投入していた実質経営者が

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.12.26 20:15 最終更新日:2023.12.26 20:15

被害者続出の「銀座カラー」倒産“最後の一押し”は社長の夫の急逝だった! 赤字経営に私財も投入していた実質経営者が

「銀座カラー」銀座本店の看板(写真・朝日新聞社/時事通信フォト)

 

 12月15日に破産手続開始の決定を明らかにしたのは、脱毛サロン「銀座カラー」を展開する株式会社エム・シーネットワークスジャパン(以下「エム社」)。

 

 負債総額は約58億円、債権者数は約10万人とみられている。

 

「エム社の社長を務めているのは塚田啓子氏。彼女の長女と次女も、フィットネスジム『b-monster』の経営に携わっているなど、経営者一族として知られています。しかし、その一族の長で、啓子氏の夫・塚田直樹氏が12月1日に急逝していたんです」(経済誌記者)

 

 

 直樹氏は、株式会社ファーストコンサルティングの代表取締役を務めていた。そこで、同社の法人登記簿を確認すると、12月8日付で、直樹氏は「令和5年12月1日死亡」と登記されていた。

 

 エム社の関係者はこう話す。

 

「直樹氏は、エム社の取締役には入っていませんでしたが、実質的に経営していたのは啓子氏ではなく、直樹氏でした。

 

 それだけでなく、『銀座カラー』と脱毛サービスで業務提携(12月15日に解消済み)をおこなっていた『じぶんクリニック』を運営する、一般社団法人八桜会の設立時の代表理事を直樹氏が務めていたんです。エム社や八桜会の創業資金も、直樹氏が出資していたといわれていました。

 

 そんな“実質経営者”が急逝したことで、エム社は非常に混乱に陥りました。それから、わずか2週間後に破産手続開始の決定を発表することになったんです」

 

 東京商工リサーチが12月19日に報じたところによると、2022年4月期には、エム社の有利子負債が計上されていなかったが、破産申請時には31億円に達していたという。

 

 借入先の大半は啓子氏の親族で、赤字経営が続くなか、直樹氏が私財から資金提供をおこなっていたとみられている。

 

 本誌は啓子氏、エム社の破産管財人を務める弁護士に、直樹氏の急逝がエム社の経営におよぼした影響について、見解を求める質問状を手渡しで送付した。しかし、両者とも期日までに回答がなかった。

 

 また、ファーストコンサルティングの代表電話番号を鳴らしたが、コールが鳴るだけで応答はなかった。そして、ファーストコンサルティングと同じオフィスビルに登記上の本店を置いている「じぶんクリニック」を経営する八桜会にも質問をおこなったが、回答はなかった。

 

「直樹氏はとても気さくで、毎年、全スタッフにプレゼントをくれるような人柄。『社員は家族』と言ってくれる方でした。

 

 コロナ禍で、サロンが経営難だったのは理解はしていたようで、それでもあきらめずにお客様を守るため『社員みんなで案を考えよう』と言ってくれていたのですが……」(元従業員)

 

 あまりにも大きすぎる死だったということか――。

( SmartFLASH )

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