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岸田首相の「政治刷新本部」最高顧問に“派閥のボス”麻生太郎氏が就任で「もう無理感あり」国民の失望

社会・政治 投稿日:2024.01.05 15:23FLASH編集部

岸田首相の「政治刷新本部」最高顧問に“派閥のボス”麻生太郎氏が就任で「もう無理感あり」国民の失望

1月4日、年頭の記者会館に臨んだ岸田文雄首相(写真・時事通信)

 

 1月4日、岸田文雄首相が年頭の会見のなかで「総裁直属の機関として、政治刷新本部を立ち上げることにいたします」と宣言した。

 

 2023年以降、自民党派閥パーティー収入にからむ裏金やキックバック疑惑など、不透明なカネの流れに、国民の怒りは沸騰している。その対策のため、かねてから岸田首相が明言していた「新しい組織」の陣容が明らかになった。

 

 

「本部長は岸田首相、最高顧問に麻生太郎副総裁と菅義偉(よしひで)前首相、事務総長に木原誠二幹事長代理をあてます。ほか、自民党執行部や若手、外部の有識者なども加わり、1月中には中間取りまとめをおこなうとしています」(政治担当記者)

 

 岸田首相は、周辺に「私自身が先頭に立って、この問題に取り組む」と決意を語っているようだが、早くも「この布陣では無理。ガス抜きで終わる」(自民党関係者)という、あきらめの声があがっている。

 

「菅氏は無派閥で、派閥解消を唱えていますが、自身が派閥のボスである麻生氏はゴリゴリの派閥有用論者。しかも、ふたりの力関係は歴然です。2021年9月、首相だった菅氏に『退陣やむなし』の声が高まっていましたが、菅氏は最後の策として、当時、ワクチン担当相だった麻生派の河野太郎氏を要職に起用する人事案を麻生氏に伝えました。そのとき、麻生氏は声を荒らげ『おまえと一緒に、河野の将来まで沈めるわけにいかねえだろ』と一蹴。菅氏はその言葉を引き取るしかなく、万策が尽きて退陣に至りました。こうしたことから、菅氏は麻生氏の思惑に追随するしかないと見られています。

 

 永田町では菅氏の起用について『岸田首相のやってますアピールでしょ』とささやかれています。実際、党内のベテラン議員からは『派閥解消なんてしたら岸田おろしが本格化しますよ』と牽制球が投げられています」(前出・政治担当記者)

 

 岸田首相も“身の危険”を感じているのか、会見の質疑では「自民党として、まずパーティーの収支について、党として監査をおこなうことや、現金から原則振り込みへと移行する取り組みは考えられます」と、派閥パーティーの存続を前提とした回答をしている。

 

 ニュースサイトの書き込み欄にも《やった感だけでは、国民はもう騙されません。何をするかだけではなく、こうするとの確約がほしいのです》《パーティーを禁止くらいするのかと思ったら、振り込みで、だって。しかも原則。本気で取り組むつもりないんだろな》《派閥の元祖が派閥を改革なんてできるかな? もうこの時点で無理感あり》《刷新される側の人が本部長なのか…》など、失望の書き込みが殺到していた。国民は、すでに見透かしているのだ。

( SmartFLASH )

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