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「ルール犯す人がルール決める」初会合前から批判集中の自民「政治刷新本部」小泉進次郎氏起用も国民は酷評

社会・政治 投稿日:2024.01.10 16:06FLASH編集部

「ルール犯す人がルール決める」初会合前から批判集中の自民「政治刷新本部」小泉進次郎氏起用も国民は酷評

自民党「政治刷新本部」のメンバーには小泉進次郎氏の名もあがっているが…

 

 派閥の政治資金パーティー裏金問題を受けて、自民党は1月10日午後に臨時総務会を開いて「政治刷新本部」を立ち上げ、11日に初会合を開くことで調整を始めた。

 

 本部立ち上げ前に、岸田文雄首相は「私自身が先頭に立って、この問題に取り組む」と周辺に決意を語っていたが、本部長が岸田首相、最高顧問に麻生太郎副総裁と菅義偉前首相、事務総長に木原誠二幹事長代理の名前があがると、国民から「派閥のボスが最高顧問?」「やった感を見せているだけ」と、酷評の声が広がった。

 

 

 ほかの顔ぶれも気になるところだ。1月9日付の「朝日新聞DIGITAL」は、追加メンバーとして茂木敏充幹事長、森山裕総務会長、小渕優子選挙対策委員長、小泉進次郎元環境相、小倉将信前こども制作担当相などの名前が上がっていると報じた。外部の有識者も加わるという。

 

「この面々を見ると、派閥にどっぷり浸かり恩恵を受けてきた人ばかり。茂木幹事長は『茂木派(平成研究会)』のボスですからね。そして小渕氏の父は、平成研の会長だった故・小渕恵三元首相です。いまでも派内のベテラン議員は小渕氏を『姫』と呼び、『夢は姫を首相にすること』と言います。派閥解消に積極的な菅氏に近く、無派閥の小泉氏を起用したのはそうした批判をかわすためでしょう。

 

 しかし、小泉氏は国民ウケする政策をぶち上げても、最終的には年長の族議員にからめ取られることが多い。2016年、小泉氏は農林部会に所属して、全国農業協同組合連合会(JA全農)の組織改革に臨みましたが、利権に手を突っ込んだことからベテラン農林族議員から猛烈な巻き返しにあい、押し切られました。今回も『看板に利用されるだけ』という見方が強いですね」(永田町関係者)

 

「政治刷新本部」への期待の薄さは、ニュースサイトのコメント欄からもうかがえる。《さすがに茶番でため息もつかん》《政治刷新本部とは笑わせるわ。誰一人裏金問題の説明責任を果たしてない自民党体質で何が出来るのか?》《岸田の発想は本当に乏しいな。小泉をメンバーにすれば、国民ウケすると思っているのだろう》《本気ならば完全に外部から招聘するはず なんでルール犯してる人たちがルール決めるんだよ》《岸田、麻生、菅、小泉… この面子で私達が期待する改革ができますかね? 麻生なんて会議初日から欠席して外遊》など、辛らつな意見が書き込まれていた。

 

 刷新本部は、1月下旬に召集予定の通常国会開会前に、中間取りまとめをおこなう予定だという。再発防止策として「党が派閥パーティー収支の監査をする」「収入の原則振り込み化」などを掲げているが、岸田首相のかけ声倒れに終わらないことを祈るばかりだ。

( SmartFLASH )

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