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「自民党はこんなのばっか」石原伸晃氏、「国民の気持ちを考えて」元明石市長の発言を「共産主義的」「きれいごと」と一刀両断

社会・政治 投稿日:2024.01.17 17:23FLASH編集部

「自民党はこんなのばっか」石原伸晃氏、「国民の気持ちを考えて」元明石市長の発言を「共産主義的」「きれいごと」と一刀両断

 

 1月16日、元自民党幹事長の石原伸晃氏が『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に出演。元明石市長の泉房穂氏と激論を交わした。

 

 この日、自民党「政治刷新本部」の2回めの会合が開かれた。番組ではこの問題について議論。現職時代には派閥の長でもあった石原氏はこう持論を述べた。

 

 

「私も派閥の会長をやってましたけど、派閥はお金を配るために作っているわけではなく、私を総理総裁にしようとみんな集まってきてくれるわけです。『派閥は全部いらない、解消だ』と言っても、人が集まればグループは必ずできる。なんのためにグループを作るのか、高い志があれば、派閥があってもいいと思う」

 

 対して、リモート出演した泉氏はこう持論を展開した。

 

「私としては、派閥は必要ないと思います。あと『企業団体献金』『パーティー』『現金での授受』の3つはやめたほうがいい。派閥だけの議論ではなく、『お金の力にものを言わせた政治』から『国民の気持ちを考える政治』への転換をすべき。

 

 いまの政治の問題は、国民の生活は苦しいのに、政治家ばかりがお金儲けに走っていて、国民のことを考えていないこと。派閥というのは金を集めて金を配る。配るだけではなくて、『本来、国民に使うべき金を、政治家に便宜を図ってくれる企業団体のために使っているのではないか』ということを議論すべきだと思う」

 

 石原氏は「なんで法令順守しなかったのかを明らかにする責任がある」としたうえで、泉氏にこう反論した。

 

「私は派閥の会長をやっていましたが、お金儲けのためや人にお金を配るために政治なんかやっていません。国家・国民のためです。志が高くなければ政治家なんかやる必要はなく、事業をやって金儲けしたらいいじゃないですか。泉さんのような物言いは、国民を間違った方向に導く議論だと思います」

 

 これに対し、泉氏は「お立場上、そう仰るんでしょうね」として、こう主張した。

 

「実際は、国民の生活はキツキツです。お金がないのは政治家じゃない。普通の国民です。政治家がしっかりして、苦しい国民の生活を救うのが政治のはずなのに、国民を救うことをしていません。今や国民の負担率は5割ですよ。

 

 半分くらい国民が負担して政治家に任せているなかで、自らのポケットにお金が入るようなことをする政治家に国民は不信感を持っているし、『さすがに今回は、そこを見直してくださいよ』というのが、国民の気持ちだと思います。石原さんは派閥の長をやってらしたし、お立場がおありですから、そういった発言になるのは理解できます」

 

 対して石原氏は「泉さんに理解されたら困るんですけど」と苦笑しながらも、ムッとした表情でこう言い切った。

 

「そんな共産主義的な物言いは、あれだけ『革新市長』といわれていた方なのにと、正直言って私はびっくりしています。そんなきれいごとだけで、世の中は進まないじゃないですか。

 

 泉さんだって議会で自民党の人にガンガンやられて、リコールされたから怒って『自民党けしからん』とおっしゃっている。その立場はわかりますが、『派閥の会長をやったから、そう言わざるを得ない』なんて、初めて会った人にそんなこと言うのは失礼ですよ」

 

 これに対し泉氏は「そうであればすいません。失礼であれば」とあっさり頭を下げたうえで、こう反論した。

 

「ケンカしたいわけではないんです。私としては明石市長を12年やってきた実感として、国民生活は本当に大変です。ちゃんと政治家が真面目に政治をしてくださいと、国民が負担しているお金で国民のための政治をしてほしいのであって、企業団体からお金をもらうにしても、そちらではなく国民を大事にしてほしいと、私は思います」

 

  同日、泉氏は自身の「X」にこう書きこんだ。

 

《「お金がないのは政治家じゃない、お金がないのは国民。国民の生活を救うのが政治なのに、ある意味ポケットにお金が入るようなこと(をしていること)に、国民は不信感を持っている」と言ったら、「共産主義的な物言い」と言われた。どこが共産主義的なんだろう???》

 

 さらに、『ミヤネ屋』で2人が激論している動画を貼り付けたうえで、こう書きこんだ。

 

《今日の読売テレビ『ミヤネ屋』での「石原伸晃自民党元幹事長とのやりとり」。何度見返しても、どこが『共産主義的』で、どこが『綺麗事』なのかがわからない。『自民党にリコールされたこと』もなく、完全な事実誤認。“将来の総理候補”と言われた方の発言としては、いろいろと思うところもある・・・》

 

「X」では2人の激論動画が拡散され、翌17日には《石原伸晃氏》がトレンド入り。石原氏が泉氏に対し、「共産主義的な物言い」「きれいごと」と発言したことに批判的な声が多くあがった。

 

《泉房穂氏の怒りに対して、半笑いで石原伸晃自民党元議員『共産主義的www綺麗事www』だとよ》

 

《敵認定すると「共産主義」を持ち出せば良いと思ってるところが実に安直》

 

《ハッキリしたのは石原伸晃ほか自民党のみなさんは「国民の生活を救う政治」を「共産主義的」だと嫌っている以上は国民を救わないし、支持しない国民は敵だと思って政治してる、って事よね》

 

《自民党はこんなのばっかりだからね》

 

 石原氏の「失言」をめぐるトラブルは、枚挙にいとまがない。

 

「2012年9月11日、自民党総裁選の候補者として出演した『報道ステーション』(テレビ朝日系)で、生活保護のネットスラングである『ナマポ』という言葉を使ったかと思えば、同年9月13日に出演した『朝ズバ!』(TBS系)で、福島第1原発のことを『福島第1サティアン』と発言し、批判を浴びました。

 

さらに、2014年6月16日、当時環境相だった石原氏は福島第1原発事故の除染で出た汚染土に関して、中間貯蔵施設の建設に向けた地元との調整について『最後は金目でしょ』と発言。地元首長から一斉に反発が上がり、石原氏は翌日『誤解を招いた』と陳謝しています」(政治担当記者)

 

「派閥はあっていい」と自民党を擁護するはずが逆効果となってしまった石原氏。2025年の参院選で東京選挙区から出馬する意向を表明しているが、永田町に返り咲くことはできるのだろうか。

( SmartFLASH )

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