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【リニア】JR東海の“堪忍袋の緒”が切れた!川勝知事「デタラメ理論」に異例の会見で「事務方からどう伝えられているのか」

社会・政治 投稿日:2024.01.25 15:45FLASH編集部

【リニア】JR東海の“堪忍袋の緒”が切れた!川勝知事「デタラメ理論」に異例の会見で「事務方からどう伝えられているのか」

川勝知事(写真・時事通信)

 

 1月24日、JR東海がリニア中央新幹線についての記者会見を開き、静岡県川勝平太知事の発言を否定した。

 

 同社の木村中専務は会見の冒頭で「年末年始にかけてリニア中央新幹線について、静岡県知事から様々な発言があった。ただ、計画内容や事実関係と異なると思える点が多くある。非常に大きなプロジェクトであり、誤解を与える状況になっており困惑している」と述べ、川勝発言に異議を唱えた。

 

 

 川勝知事は1月4日の年頭会見で、JR東海がリニアの品川名古屋間の工事完了期間を「2027年」から「2027年以降」に変更したことについて「2027年という数字がここで消えたため、2037年までに東京から大阪まで全線開通というのが、残された期限になると思う。2037年までに解決すれば良いと、私は受け止めている」と私見を主張した。

 

 木村専務はこれに対し「品川・大阪間の全線一括開業という趣旨だと思うが、一括して工事を進めることは経営的にも、工事の能力からしても出来ないと思っている。まずは品川・名古屋間をきちっと進めていく。その上で完成したら大阪までの工事に入っていく」と、川勝知事の主張を否定。

 

 また、品川甲府間など先に部分開業せよという、川勝知事の独自論についても「限定的に開業する場合でも、車両基地や指令設備の整備が必要で、試運転や運営体制などの確認もあり現実的ではない。時間的にも、労力的にも非常に多く費やすことになり、そもそもの目標である品川・名古屋間の開業が遅れることになりかねない」と一蹴した。

 

 会見ではほかにも、川勝知事が部分開業論の根拠としている、2010年にJR東海が提出した資料についての独自解釈も否定。静岡工区の工事ヤード整備が進んでいないことについても「知事から私どもの意向でストップしているような話があったが、そうではなくて、知事から了解が得られなかったので行えていない」と反論している。

 

 会見に出席した沢田尚夫常務は、川勝知事に誤認発言があるたびに県職員に指摘しているとし、「県の事務方にいろいろな情報は伝えているが、知事の発言には反映されていない。知事にどう伝えられているのか」と疑問を呈した。

 

「これまで静観の立場をとってきたJR東海ですが、ここへきて川勝知事の暴走が見逃せなくなったということでしょう。川勝知事の主張を理論的に全否定しました。

 

 JR東海は2023年12月、リニア中央新幹線の名古屋までの工事完了時期を『2027年』から『2027年以降』に変更する工事計画を国に提出しています。もちろん静岡工区が着工できていないためで、苦渋の決断だったはずです。

 

 川勝知事はこのことを、まるで鬼の首を取ったかのように、『2027年という“くびき”から脱却できた』『2037年まで南アルプスは救われた』などと吹聴しているのですから、さすがに堪忍袋の緒が切れた、ということでは」(週刊誌記者)

 

 川勝知事に「聞く力」はあるのだろうか――。

( SmartFLASH )

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