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「なりすまし簡単だよね」「マイナなら絶対でもない」桐島聡容疑者、身柄確保で巻き起こる「紙の保険証」是非議論

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.01.27 17:00 最終更新日:2024.01.30 16:08

「なりすまし簡単だよね」「マイナなら絶対でもない」桐島聡容疑者、身柄確保で巻き起こる「紙の保険証」是非議論

身柄を確保された桐島聡容疑者。現在は危篤状態だという(警視庁のウェブサイトより)

 

 1月26日、重要指名手配犯で過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバーとみられる男が見つかった。桐島聡容疑者は、1974年から翌年にかけて起きた連続企業爆破事件に関与した後、逃亡。爆発物取締罰則違反で指名手配されていた。

 

 男は末期のがんで、神奈川県鎌倉市の病院に偽名で入院しており、自ら「桐島聡です」と名乗り出たという。

 

 

 50年近く逃亡していた指名手配犯が見つかったという衝撃的な事件だが、SNSでは、思わぬ方向からも注目を集めている。

 

《入院中って、保険証どうしてたの? やっぱり紙の保険証って不正使用につながるんじゃないの? 50年も逃亡してたから若い人は実感ないと思うけど、平日の昼下がりに丸の内を爆破して無辜の民間人を殺傷したテロリストなんだよ?》

 

マイナ保険証なんだかんだ言われてるし俺も抵抗あったけど、紙の保険証、写真のない保険証のマイナス面はなりすまし等簡単にできることだよねって改めて思った》

 

 などの意見が多数、見られる。それに対し、

 

《紙の保険証だからなりすましできる!みたいな話にすぐ矮小化されるの凄いよなぁ。マイナ保険証なら絶対に出来ない、っていう話でもないだろうに》

 

 などの反論も多く、漫画家の倉田真由美氏も1月27日、自身のX

 

《桐島容疑者の稀有な例をもって、「紙の保険証は危険だ、マイナにすべき」はいくらなんでも無理がある》

 

 と投稿。Xでは「紙の保険証」がトレンド入りする事態となっている。今回の件が引き金となり、マイナンバーカード健康保険証が一体になった「マイナ保険証」の是非をめぐる論争になっているのだ。

 

「桐島容疑者とみられる男が保険証を持っていたかどうかは不明ですが、工務店で働いており、職場の同僚がつき添って病院にきたという情報があります。ある程度の社会性を持った生活をしていたことがうかがい知れます。

 

 桐島容疑者は70歳になっており、この年齢まで医療機関にかかっていない可能性は低い。となれば、保険証の偽造、あるいは他人の保険証を借りて不正使用していたことも考えられます」(週刊誌記者)

 

 政府は現行の健康保険証を2024年12月2日に廃止、マイナ保険証に完全移行するとしているが、反対の声は根強い。マイナ保険証の利用率も、2023年12月時点で4.29%(厚生労働省の調査より)と低迷している。

 

 近いうちに、運転免許証も加わるとされるマイナンバーカード。いずれにしても、議論が深まることは悪いことではないだろう。

( SmartFLASH )

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