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「五輪の栄光は消えた」自民・堀井学氏、キックバック2196万円でも「秘書が退職してて」…安倍派の元アスリート議員は裏金まみれ
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.01.30 16:15 最終更新日:2024.01.30 16:18
1月27日、自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、堀井学衆院議員(比例北海道)は、派閥からのキックバックが2018年~2022年の5年間で計2196万円あったと明らかにした。
堀井氏は「政治不信を招いたことをおわび申し上げます」と陳謝し、キックバック分の使途についてこう説明した。
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「それぞれ支援者を増やす会合に参加する経費であるとか、またその方々と友好を深める2次会に参加するとか、有権者のみなさまに信頼を寄せていただくための活動や行動をとっていくうえで、必要な経費が増えていったのだと思っております」
収支報告書への不記載は、清和会のルールと認識していたと語った堀井氏。キックバックの具体的な経緯を問われると、秘書が退職していることを理由に具体的な回答を避けた。
「該当する秘書が、それぞれ退職をされて、次なる職場で次の人生を歩まれておりますので、その部分については差し控えさせていただきたいと思います」
堀井氏は「第2の人生」などと7回も繰り返し、会見は40分で打ち切られた。近く政治資金収支報告書を訂正するという。議員辞職や離党はせず、次期衆院選にも出馬する意向を示した。
堀井氏が2196万円ものキックバックを明らかにしながら、具体的な説明を避けたことに、SNSでは批判的な意見が殺到した。
《友好を深める二次会経費とか秘書は第二人生を歩んでるとか、一般社会では通用しない言い訳ばかりの会見。しかも自ら打ち切りで逃げる》
《よく議員が秘書がもう退職と言って逃げるけど、退職した途端行方不明になるわけないし、連絡くらいすぐ取れるだろうに》
《すげーな…裏金作って税金ふところに入れて、それで飲み食いしたのに、悪びれず議員辞めないとか言うのか…さすが自民党クオリティ》
堀井氏は元スピードスケートの選手で、1994年のリレハンメル冬季五輪の男子500メートルで銅メダルを獲得。2012年、衆院議員に初当選し5期め。
安倍派に所属するアスリート出身議員では、橋本聖子元五輪担当相が2057万円、石川県の馳浩知事が衆院議員時代に819万円のキックバックを受け取り、政治資金収支報告書に記載していなかったと明らかにしている。
そのため、SNSでは元アスリート議員が多額のキックバックを受け取っていたことに対し、批判的な声が多くあがっている。
《スポーツは健全な精神を養うは戯れ言だと言うのを橋本聖子・馳浩・堀井学は教えてくれている》
《裏金問題。安倍派に属していた元アスリートは全滅。全て文教族で教育やスポーツ行政に携わった奴ばかり。子供たちへ説く前に、まず、お前らが倫理や道徳を学び直せ》
《秘書と議員は一連托生、本当に申し訳ないと思うなら議員辞職して再出馬で有権者の審判を受けるべきではないか。五輪の栄光は消えた》
《堀井学といい、橋本聖子といい、元オリンピアンがこんな態度でいいのかな》
日本オリンピック委員会のHPでは「フェアプレー」をこう説明している。
《スポーツにはルールがあり、そのルールを守ることでアスリートが互いに競い合い、高めあう。それがスポーツマンシップであり、オリンピズムの一つです。》
アスリート出身議員は「フェアプレー」の精神を忘れてしまったのだろうか。
( SmartFLASH )