2月6日、産経新聞が配信した《文末の句点に恐怖心…若者が感じる「マルハラスメント」 SNS時代の対処法は》との記事が、議論を呼んでいる。
記事では、LINEなどで中高年から送られてくるメッセージの「承知しました。」「連絡ください。」といった文末につく「。」(句点)に対し、若者が威圧的に感じる傾向があると指摘。これを「マルハラ(マルハラスメント)」としているのだが……。
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「ガラケーでメールを使用していた中高年は一般に文章が長く、読みやすくするため、句読点が多くなります。一方、若者はチャットのようなリアルタイムでのやり取りが当たり前のため、句点を使用する機会が少ないとのこと。
対策として、若者とやり取りする際は、句点を使わず、代わりに『!』や笑顔の絵文字をひとつつけるとよいとしています」(IT担当記者)
この記事はネット上で大いに話題になり、なかには「句読点を多用するのは『おばさん構文』」との声も。これに反応したのが、『サラダ記念日』などで知られる歌人の俵万智だ。俵は2月8日、自身の「X」を更新し、
《句点を打つのも、おばさん構文と聞いて…この一首をそっと置いておきますね〜》
としたうえで、次の句を投稿した。
《優しさにひとつ気がつく ×でなく○で必ず終わる日本語》
俵の投稿に、「X」では、
《俵万智さん流石です。本来はマルハラなんて煽らずにこのような意見を流すべきですよね・・・》
《優しい日本語好きです》
《まるって優しい。不快にならない終わり方ですよね。一部の方がマルハラとざわついてますが、私はそう思いません。だから使うのは今までと変わりません》
など共感の声が相次いだ。一方で、何かにつけてハラスメントと言われがちな世の中に、
《おじさん構文、おばさん構文と揶揄する見下し文化 句読点にまでケチつけて異常だよ》
といった声も――。はたして、文末の句点を避けてまで、中高年が若者に合わせるべきなのか。
( SmartFLASH )