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中傷投稿に「いいね」繰り返した杉田水脈議員が敗訴確定「麻生発言」擁護で相変わらず疑われる人権感覚

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.02.10 15:21 最終更新日:2024.02.10 15:30

中傷投稿に「いいね」繰り返した杉田水脈議員が敗訴確定「麻生発言」擁護で相変わらず疑われる人権感覚

 

 ジャーナリストの伊藤詩織さんが、SNSでの自身への中傷に「いいね」を繰り返したとして、自民党杉田水脈衆院議員を訴えた裁判で、2月8日、杉田水脈議員の敗訴が確定した。

 

「伊藤さんは、自身を中傷するツイート(現ポスト)に、杉田議員が“いいね“を繰り返したことで『精神的苦痛を受けた』として、杉田議員に220万円の損害賠償を求めて提訴。しかし、1審(東京地裁)では、“いいね”を押す行為は『悪くない』などの感情まで幅広く考えられるとして、訴えを棄却されていました。

 

 

 ところが、2022年10月におこなわれた東京高裁での2審では、杉田議員が過去に伊藤さんを揶揄する発言をしていたことなどを踏まえ、『加害の意図をもって“いいね”を押した』と認め、逆転勝訴判決。杉田議員には55万円の賠償を命じる判決が命じられました。

 

 杉田議員側は上告しましたが、2月8日付けで上告が棄却されたことで、55万円の賠償を命じた判決が確定しました。最高裁が“いいね”を押した行為に対する賠償責任を認めるのは、初めてとのことです」(週刊誌記者)

 

 前例のない判決にSNS上では、

 

《最高裁か。これは様々な方面に影響出るな・・・》

 

《いいねとかすぐ取り消せる物を どの程度の期間置いといたら違法になるんだろうか 一瞬でもダメなのか?》

 

《過去のツイートで悪意を持って賛同したと認定されるのは怖すぎる 押したときの意図なんて立証しようがない》

 

 など、“いいね”に加害の意図が認められたことに、驚きの声があがっている。

 

 しかし杉田議員といえば、かねてからマイノリティへの差別的ともとれる発言をするなど、人権感覚が疑われる言動が多く、判決に「さもありなん」の声も聞かれている。

 

「つい最近も、麻生太郎自民党副総裁が、1月28日の講演で『俺たちから見てても、このおばさんやるねえと思った』『そんなに美しい方とは言わんけれども』などと、上川陽子外相の容姿や年齢を揶揄する発言をしました。麻生氏は2月2日に発言を撤回しましたが、杉田氏は2月3日、自身のXを更新。《以前より、セクハラ等のハラスメントは「受けた人間が嫌だと思ったら成立する」という説明がずっとなされてきました。言われた本人がなんとも思わなかったら、そもそもハラスメントでもなんでもないのでは?》と投稿。

 

 続けて、《とてもダブルスタンダード。言われた発言に対する感じ方まで批判されるのは理解に苦しみます》と私見をつづり、賛否を呼んでいました」(前同)

 

 この杉田氏のポストに対し、SNSでは、

 

《ハラスメントとは 言われた本人が感じていなかったとしても 周囲で聞いていた人もそう感じたら ハラスメントです 少しは勉強しなさいよ 無知が過ぎる》

 

《その考えがハラスメントを増長させてきたんですよ。加害者が被害者面するのはおやめください》

 

《別にダブルスタンダードではない気がします。むしろ、杉田さんのこの発言の目的はセクハラ告発者に対する口封じである気がします》

 

 など、批判の声が集まっていた。

 

 気軽な意思表示としての“いいね”だが、それで傷つく人がいることも、考えなければいけない。

( SmartFLASH )

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