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「もはや恥と不手際の博覧会」万博パビリオン、個別空調を例外容認で形骸化する「省エネ」理念に批判集中
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.02.25 17:15 最終更新日:2024.02.25 17:15
会場建設費が当初想定の約2倍に膨らむなど、トラブル続きで批判が集中している大阪・関西万博に、また新たな火種が――。
万博では、会場全体の空調を集中管理する「地域冷房システム」を導入する予定だが、一部の国のパビリオンに個別の空調を設けることを万博協会が認めたと、2月24日の共同通信が報じている。
この“例外”が認められるのは、「タイプA」という、参加国が自前で建設を担う国のパビリオン。だが、コロナ禍後の建設ラッシュで、集中管理空調設備を扱う業者の確保が難航しているという。
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「万博では、空調用の冷水や温水を集中的に製造し、導管を通して複数の建物へ供給する『地域熱供給』というシステムが採用されています。その省エネ効果は大きく、都市部のオフィスビルなどが多い場所で採用されています。
省エネ、カーボンニュートラルを理念として掲げている万博ですが、こんな例外を認めることになれば、その理念も形骸化してしまいます」(週刊誌記者)
SNSでは
《開幕に間に合わせたいというのは分かるが、もう何でもありやな。。。》
《この後どんどん「例外容認」が出てくると思われ。取り敢えず、SDGsの看板は降ろさなあかんわな》
《もう何もかも破綻しているのだからやめてしまえ》
など、厳しい声が飛び交っている。
建設費の増加などで批判が多い万博だが、このところ、相次いで物議を醸す事案が浮上している。
2月20日には、会場の8カ所の公衆トイレが若手建築家が設計する「デザイナーズトイレ」で、そのうち2カ所の設備費用が約2億円にもなることが判明。大阪府の吉村洋文知事が「魂を吹き込んで」作るものだと表現したことに、SNSでは批判や失笑が沸き上がった。
2月22日には、日本建設業連合会の宮本洋一会長(清水建設会長)が会見で、万博会場のシンボルとなる大屋根(リング)について「すべてのリングがつながった際には、内側への重機や資材の搬入に制約が生じると聞いている」と懸念を示した。多くのパビリオンはリングの内側に建設されるが、そのパビリオンは未着工のものが多い。建設費350億円のリングが工事の邪魔になることに批判の声が多数ある。
《もはや恥と不手際の博覧会で草》
と言われても仕方ない――。
( SmartFLASH )