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「ポンコツすぎる」加藤鮎子こども相「異次元の少子化対策」めぐり野党があきれる“しどろもどろ答弁”に批判殺到

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.03.06 18:45 最終更新日:2024.03.06 18:54

「ポンコツすぎる」加藤鮎子こども相「異次元の少子化対策」めぐり野党があきれる“しどろもどろ答弁”に批判殺到

 

 3月4日の参院予算委員会で、政府が進める「異次元の少子化対策」をめぐり、加藤鮎子こども政策担当相の答弁がしどろもどろになる場面があった。

 

 立憲民主党の石橋通宏氏は、「異次元の少子化対策」をめぐり、2月29日の衆院予算委員会の中央公聴会で公述人が「的外れだ」、「少子化の原因は未婚率の上昇」と指摘したことに言及。

 

 

 生涯未婚率が1990年から2020年の30年間で、男性が、5.57%から28.25%に、女性が4.33%から17.81%に増加しているデータを提示したうえで、「担当大臣として、未婚率の増加の原因はなんだと考えているか」と加藤大臣に問うた。

 

 これに対して、加藤大臣は答弁書に目を落としたうえで、こう読み上げた。

 

「少子化の背景には、個々人の結婚や出産・子育ての希望の実現を阻むさまざまな要因があり、いまだ多くの人の子どもを産み育てたいという希望の実現にはいたっていないと承知している。

 

 未婚化の原因については……」

 

 そう答弁したところで、「ちょっとお待ちください」と必死に答弁書をめくり、該当箇所を探す加藤大臣。やっと探しあてると、こう読み上げた。

 

「少子化の要因としては経済的な不安定さや出会いの機会の減少、仕事と子育ての両立の難しさ、家事・育児の負担が依然として女性に偏っている状況、子育ての孤立や負担感、子育てや教育にかかる費用負担、年齢や健康上の理由などが背景にある。

 

 また、結婚の実現を阻む要因としては、国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査によると、若い世代の未婚者の約8割が、いずれ結婚することを希望しているが、結婚しない理由として、『適当な相手にめぐりあわない』、『必要性をまだ感じない』、『結婚資金がまだ足りない』などを上げている」

 

 これに対し石橋氏は、「経済的な不安定の原因はなにか」と問うた。

 

 加藤大臣が「経済的な不安定の原因という、質問の趣旨をもう少しうかがいたい」と問い返すと、委員会室にはどよめきが。加藤大臣はなんとか、こう絞りだした。

 

「結婚をできない理由のひとつとしてあがっている、所得、経済的不安定さについて、若者たちが不安を感じて、結婚の希望をかなえられないという状況が調査によっても出ているが、その原因は、所得が充分に上がっていないことだと思う」

 

 ここで、委員会室で「原因は?」と野次が飛ぶ。加藤氏は、「原因はさまざまあるが、経済的な背景等さまざまあると思う」となんとか絞り出すだけだった。

 

 答弁書をめくりながら、しどろもどろの答弁をする加藤大臣に対し、石橋氏は「担当大臣がこうだから、『的外れ』と言われる。総理、残念ながら」と岸田文雄首相に対して、訴えた。

 

 翌5日の参院予算委員会でも、少子化対策の財源確保のため公的医療保険料に上乗せする「子ども・子育て支援金」をめぐり、日本維新の会の音喜多駿政調会長に「負担額・負担率が上がっていく可能性」について問われると、加藤大臣は「法律のたてつけ上、可能性としてはありえる」と答弁。

 

 やりとりを聞いた岸田首相が、「法律論としてそのとおりかもしれないが、政治的には負担増加は考えていない」と、加藤大臣の答弁をフォローする場面も。

 

 加藤氏が、少子化対策の担当大臣でありながら、答弁書を読み上げることに終始したり、質問とかみ合わない答弁を続けたりしていることに、SNSでは批判的な声が多く上がっている。

 

《加藤鮎子大臣の答弁は酷すぎる。何を考えて予算委員会に臨んでいるのか》

 

《子どもいなくても生活ぎりぎりいっぱいいっぱいという人も家庭も少なくない中で、あえてそれでも断固徴収する!なら、まともに説明できるくらいの勉強をして臨んでほしい》

 

《加藤大臣の答弁がポンコツすぎる こんな人に大臣やらせてさあ? 岸田政権、終わってるやん》

 

 加藤大臣が、答弁書を頼りにしどろもどろの答弁を繰り返していては、「異次元の少子化対策」に対する国民の理解は広がりそうもない。

( SmartFLASH )

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