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【緊急調査】47都道府県「地震回数データ」震度6以上最多10回を記録した2県は? …日本列島「地震活性期」突入の危惧
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.04.18 17:20 最終更新日:2024.04.18 17:21
4月17日夜、豊後水道を震源とするマグニチュード6.6の地震が発生し、愛媛県愛南町と高知県宿毛市で震度6弱を観測した。愛媛県と高知県で震度6弱の揺れが観測されたのは、これが初めてだった。
かつて「烈震」といわれた震度6弱以上の強い揺れは、各地でどれくらい起きているのか――気象庁の「震度データベース」を用い、本誌が都道府県別にまとめた。
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データベースには1919年以降の地震が記録されている。現在の10段階の震度階級は1996年に導入されたもので、それ以前の震度6は、現在、震度6弱として扱われている。なお、データは2024年4月16日までのもので、今回の地震は含まれていない。
1919年以降で、6弱以上の地震がもっとも多いのは宮城県と新潟県で、それぞれ10回だった。
宮城県の10回はすべて2000年代以降。震度7は言うまでもなく、2011年の東日本大震災。2008年には他県も含め死者17人などの被害が出た岩手・宮城内陸地震が発生している。最近では2022年3月16日に起きた福島県沖の地震で、登米市などで震度6強を観測している。
新潟県の10回もすべて2000年代以降。震度7は2004年の新潟県中越地震。2007年には新潟県中越沖地震で震度6強を観測した。震度6弱以上ではないものの、新潟では1964年にM7.5 、最大震度5の新潟地震が発生。大規模な被害が出ている。
次いで多いのは、北海道と東京、熊本の8回。
北海道の震度7は、2018年の北海道胆振東部地震。熊本は2016年の熊本地震で震度7を2回記録している。
東京では1923年の関東大震災で震度6を記録。それ以外はすべて、新島など島しょ部でのものだった。
日本全体でみると、1990年代以降大きな地震が急増している。
震度6弱以上の地震回数を10年ごとにみていくと、1980年代までは4回以下で、1950年代と1960年代は0回。1970年代と1980年代は各1回。それが1990年代は6回、2000年代は27回、2010年代は26回。2020年代は7回(今回の豊後水道の地震を除く)となっている。
日本列島が「地震活性期」に突入したことは間違いないようだ。
( SmartFLASH )