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「いい加減、世襲やめろや」二階氏三男に出馬要請で渦巻く怒り…追い込まれた世耕氏との “死闘” も

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.04.24 15:40 最終更新日:2024.04.24 15:40

「いい加減、世襲やめろや」二階氏三男に出馬要請で渦巻く怒り…追い込まれた世耕氏との “死闘” も

 

 4月24日、和歌山県内の21町村でつくる和歌山県町村会は、自民党二階俊博元幹事長の三男で公設秘書の伸康氏に、次期衆院選の新・和歌山2区での立候補を要請した。

 

 前日の臨時理事会において、全会一致で伸康氏に要請することを決定。同会の会長は、記者会見で「世襲批判はあると思うが、県のために動いてくれた俊博氏の息子だ。世襲がダメではないと考えている」と語った。

 

 

 二階氏が次期衆院選への不出馬を表明したときから、新・和歌山2区では三男の伸康氏が出馬することが既定路線となっていた。

 

 元兵庫県明石市長の泉房穂氏は、4月23日、自身の「X」にこう書きこんだ。

 

《二階元幹事長の不出馬は、息子に地盤を世襲するための出来レースであって、不出馬の時点で、初めからわかっていたことだ・・・》

 

 和歌山県では、今も “二階ブランド” は健在だという。かつて本誌取材に、県内の土木関係者がこう語っていた。

 

「県内の道路インフラに貢献してくれたことはみんな知っている。『二階さんの “GNP” は義理・人情・プレゼント』と言われるくらい地元からの支持は強いし、みんな二階さんのいる自民党を支えてきた。息子を頼むと言われて、断われる地元民はいないよ」

 

 だが、自民党の裏金問題で、二階氏の政治団体の不記載額は現職議員として最多の3526万円。幹事長時代の5年間で、党から50億円もの政策活動費を受け取っていた問題も残っている。さらに、2019年の参院選当時、自民党幹事長だったことで、河井克行氏・案里氏への現金供与問題を取りざたする声もある。

 

 実際、SNSでは、三男の伸康氏が二階氏の選挙地盤を継ぐことに批判的な声が殺到している。

 

《いい加減、世襲やめろや》

 

《ほらきた。二階は責任取ったわけじゃなく、最初から三男に世襲させるため&自民党の処分免れるために不出馬宣言しただけだろ。そもそも裏金の説明も、政活費50億の使途も、河井案里選挙買収も、何も説明せずばっくれて息子に世襲とか、まさに汚れた自民党政治の典型》

 

《裏金や世襲の問題がこれだけ注目されているにもかかわらず、一向に改善されない候補者擁立システム。自民党だけでなく、それを支える後援会・支援組織・団体も腐敗している》

 

 二階家をめぐっては、4月2日、「現代ビジネス」が長男の俊樹氏が参院和歌山選挙区に出馬する可能性を報じている。

 

 追い込まれているのは、裏金事件で自民党を離党した、世耕弘成・前参院幹事長だ。参院和歌山選挙区の世耕氏は、離党勧告の処分が決定する前、和歌山県内のある首長に対して、電話で「無所属で衆院選に出る」と話していたことが報じられていた。

 

 だが、三男の伸康氏が自民党の公認候補となり、世耕氏が無所属で新・和歌山2区に出馬した場合、反党行為とみなされ、今度は「除名処分」などで復党の道が閉ざされる可能性もある。

 

 世耕氏が出馬すれば、世襲候補と離党候補の “死闘” となり、次期衆院選で最注目区になることは間違いない。和歌山県民はどちらを選ぶだろうか。

( SmartFLASH )

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