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「自民救済党にしか見えん」維新・馬場代表、裏金事件めぐり政倫審も証人喚問も「意味ない」発言で批判殺到
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.05.11 17:20 最終更新日:2024.05.11 17:20
5月9日、日本維新の会の馬場伸幸代表は会見で、自民党の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、政治倫理審査会(政倫審)で、さらなる実態解明を求めることについて、「なんの効果があるのか」と否定的な考えを示した。
4月28日に投開票された衆院3補選で立憲が全勝した影響で、政倫審の委員構成が自民1減、立憲1増となり、野党だけで開催を申し立てられる委員数(9人)を確保。野党側は8日、政治資金収支報告書に不記載があった自民党議員のうち、政倫審に出席しなかった現職の衆院議員44人の審査を正式に申し入れた。維新も賛成している。
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だが、馬場氏は政倫審について、こう否定的な考えを示した。
「44人の議員を順番に呼んで政倫審を開いても『もっと他にやることあるでしょ』というのが率直な国民の感想だと思う。政倫審を開くことに固執するよりも、一般の国民が『政治をもう一度信頼してやろう』ということを実現していくところに、力を使っていくべきではないか」
さらに、立法府での実態解明には限界があるとの見方を示した。
「日本は司法・立法・行政の三権分立が大原則。立法府でいろんなスキャンダルが起こったときに、事実関係を徹底的に究明することは非常に疑問視してきたし、限界もあるのではないか。
立法府の一員である我々がどこまで事実を究明できるかと考えれば、無理じゃないか。国民もわかっている。政倫審をまたやって延々と44人の議員を呼んで、毎回毎回同じ話を聞いて、納得される国民はいらっしゃらない」
また、馬場氏は証人喚問についても、「証人喚問すれば偽証罪に問われるが、これも立証する必要性がある。どこが偽証なのかという証拠を持っていなければ、やっても意味がない」と否定的な見解を示した。
立憲民主党の蓮舫参院議員は同日、自身の「X」にこう書きこんだ。
《「やっても意味ない」国会における行政監視機能を否定する維新。政治とカネ、納税者の立場に立った真相解明の放棄宣言ですか。》
馬場氏は2月14日、党会合で、「裏金疑惑」で疑念を持たれている議員らが説明責任を果たしていないと指摘。2024年度予算案に関し、「政倫審の開催などが前に進む気配がなければ、審議に応じるのは難しい」と述べていた。
3月におこなわれた各メディアの世論調査でも、安倍派と二階派の幹部5人が政倫審でおこなった説明が十分だと「思わない」が8〜9割に達していた。
その結果、衆院3補選で自民が全敗したわけだ。ここからさらなる追及が待たれるなか、馬場氏が政倫審について「なんの効果があるのか」と切り捨てたことに、Xでは批判的な声が殺到した。
《これで裏金批判の受け皿になれなかったとかほざく維新すげーな 何の効果も無いの維新という政党だろ》
《馬場氏の何の効果?は少しは理解。但し、何で今頃やねん? 維新には本気の政治改革はできん。掻き回し、党のアピールする事が目的やねん!!》
《自分の言うことが全て正しいという論法。これじゃ維新支持者にチヤホヤされても政権交代を望む世間は「自民救済党」にしか見えんのです》
4月末の衆院3補選で、維新は候補を擁立した東京15区、長崎3区でともに立憲に敗れたものの、馬場氏は「(立憲が)野党第一党でやっておられても、日本はよくならない」と言い放った。
だが、維新が自民党批判票の受け皿となることができなければ、維新が目指す「野党第一党」の座は遠のくばかりだろう。
( SmartFLASH )