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「マイナスからの選挙戦」パパ活も裏金も…静岡県知事選で苦戦する自民党、関係者が自嘲する “静岡出身” 議員たちの「悪名」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.05.21 15:37 最終更新日:2024.05.21 15:37
「正直、『選挙、大丈夫なのかな』と思うこともあります。街頭に立っても、みなさんの反応がとても悪いんです。今は不安だらけですよ」
次期総選挙で出馬を目指す自民党の候補予定者は、こう言って肩を落とす。
2023年11月に発覚した政治資金パーティ裏金事件に端を発し、青年局の懇親会でおこなわれたセクシーダンサーへの口移しチップ、赤ベンツ不倫、パパ活同棲などスキャンダルまみれの自民党。国民の批判が大逆風となり、2024年の主要選挙では負けが続いている。
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「2月4日には、小渕優子選挙対策委員長のお膝元である群馬県前橋市の市長選挙がおこなわれました。群馬県は4人の総理大臣を輩出した保守王国ですが、自民党と公明党が推薦した現職が敗れました。
その後も、4月28日に投開票された衆院3補選で事実上の3敗を喫し、5月19日の神奈川県小田原市長選は菅義偉前首相、河野太郎デジタル担当相、牧島かれん元行政改革担当相、小泉進次郎元環境相、三原じゅんこ参院議員など、知名度が高い国会議員が多い県にもかかわらず、推薦した候補が完敗しました」(政治担当記者)
これでは、自民党候補予定者のモチベーションが下がるのも無理はない。
さらに、5月26日には静岡県知事選が投開票される。この選挙を落としたら、「自民党は壊滅状態になる」(立憲民主党関係者)と言われているが――ある自民党関係者は「パパ活同棲で議員辞職した宮沢博行氏、そして同じくパパ活が問題になり自民党を離党した吉川赳衆院議員、裏金作りの舞台となった安倍派の座長だった塩谷立衆院議員はいずれも静岡選出。自民党はゼロどころかマイナスからの選挙戦なんです」と自嘲する。
その知事選には新人6人が立候補しているが、競り合っているのはいずれも無所属で立憲民主党と国民民主党が推薦する元浜松市長の鈴木康友氏と、自民党が推薦する元副知事の大村慎一氏だ。
静岡新聞社が5月18・19日におこなった世論調査によると、鈴木氏を大村氏が激しく追い上げる展開だという。
同紙は、鈴木氏は立民支持層の7割、国民支持層の6割を固め、日本維新の会支持層の6割、公明党支持層の3割を取り込んでいるという。そして自民党支持層の2割にも食い込んでいるとし、一方の大村氏は自民支持層の7割、公明支持層の5割、国民支持層の3割、維新支持層の3割を固めているとしている。
「自民支持層がこれほど相手方の鈴木氏に流れているのは驚きです。衆院の3補選でも、有権者から聞こえてきたのは『自民党系候補に投票することは、政治資金の問題を肯定したことになる』という言葉です。
静岡知事選でも、その意識が働いているのではないでしょうか。無党派層も鈴木氏の支持が多いようです」(政治ジャーナリスト)
自民党議員の首筋には、冷たい風が吹いているのではないか。
( SmartFLASH )