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【都知事選】「小池氏289万票、蓮舫氏235万票」基礎票に“ばらまき力”で現職が一歩リード「七夕決戦」最新情勢
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.06.19 06:00 最終更新日:2024.06.19 06:00
ライバルから16日遅れた出馬表明の直後、小池百合子都知事は記者の問いかけを無視し、囲み取材から立ち去った。
そのときの「にやり顔」には、どこか余裕が――。
「いまのところ、票読みはかなり難しい。連合東京は組織ごとに票が割れて“オール小池体制”にはならないだろうと思いますが……」
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立憲民主党関係者は、こう頭を抱える。7月7日投開票の東京都知事選挙に、先に出馬表明していた蓮舫氏は、告示前に失速模様だ。
小池氏の出馬表明と同日、6月12日に立憲民主党に離党届を提出したが、“元親分”の野田佳彦元首相からも忠告を受けるなど、日本共産党との連携が波紋を呼んでいる。
労組の連合東京も“反・共産党”の立場から、小池氏を支援する方針になった。
世論調査などを手がけるJX通信社の米重克洋代表は「小池氏には強い支持層がある」と指摘し、こう話す。
「今年、首長選で現職候補の敗戦が続いていますが、それは財政的に厳しい自治体でのことが多いです。それに対して、東京都は財源が豊かで、小池氏は子育てをバックアップする政策に財源を多く割いてきました。
その影響からか『教育・子育て』の政策を重視している有権者のなかでは、支持層が不支持層より、かなり多くなっています。
今回の都知事選、最大の争点は『小池都政を継続か、転換か』になりつつあります。すると『継続』の有権者の投票先は小池氏一択。『転換』の有権者は、残りの候補者に分散することになるので、基本的に小池氏に有利な構図です」
一方、小池氏にとって懸念だった“脱・自民色”はうまく進まず、自民党東京都連は小池氏への支援を表明。それなのに、都連内部では……。
「裏金問題でなんの責任も取らない萩生田光一都連会長、丸川珠代会長代行の指示には、みんな従いたくないですよ。
実際、私らは地元支援者に裏金問題の説明ができず、頭を下げなければならないんですから」(自民党区議)
別の都議も「都議選であれだけ都民ファーストの会と戦ったのに、都連会長たちのメンツのためだけに、敵対勢力の小池さんを応援なんてするわけない」と、怒り心頭だ。
小池氏と自民党都連は“トップ外交”だけの関係に見えるが、元朝日新聞政治部デスクの鮫島浩氏もこう話す。
「この4年間の小池都政において、自民党の窓口になっていたのが二階俊博元幹事長と萩生田都連会長の2人でした。まさしく、小池氏は“裏金問題の本丸議員”にすり寄ることで、東京五輪開催などを進めてきたわけです」
互いに政党色を消そうとしたものの、やはり政党別の支持が基本になるだろう。
鮫島氏は蓮舫氏が出馬、当選した2022年の参院選東京選挙区の得票数をもとに「小池氏は289万票、蓮舫氏は235万票」と基礎票を予想している。
「基礎票からの上積み、流出が勝負のカギを握ると思います。小池氏にとっては石丸伸二氏や田母神俊雄氏ら、自分に近い保守系候補が出馬表明したことで、票の流出の懸念が出てきています。
対して蓮舫氏は、立憲と消費税に対するスタンスが違う、れいわ新選組の支持層の投票行動が重要になるでしょう」(鮫島氏)
七夕の夜、願いをかなえるのは――。
写真・長谷川 新
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