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「男になってくれ!」石破茂新総裁にイージス艦衝突事故の遺族が懇願「お山の大将とは違う」素顔明かす
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.09.28 14:07 最終更新日:2024.09.28 14:07
人徳の勝利、だったのだろうか――。
9月27日、自民党総裁選で、決戦投票の末に第28代総裁に選出された石破茂元幹事長。5度目の挑戦にして、初の勝利を収めた。今後、10月1日に新首相に指名される見通しだ。
そんな石破氏の素顔を、17年もの間見続けてきた人がいる。2008年の「イージス艦衝突事故」の遺族らだ。
2008年に千葉県房総沖で起きた、海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突、沈没事故。清徳丸の船長吉清治夫さん(当時58)と長男の哲大さん(当時23)が海に投げ出されたまま行方不明になり、帰らぬ人となった。
当時、福田康夫内閣で防衛相を務めていたのが石破茂氏だった。刑事裁判では2013年に海自側の無罪が確定したが、一方で石破氏は、事故が起こった2008年以来、毎年夏に遺族のもとを訪れ供養を重ねてきた。この年に一度の訪問は、すでに17年にも及んでいるという。
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亡くなった吉清治夫さんのいとこで、事故当時、ともに船団を組んで漁に行っていた千葉県勝浦市の中ノ谷義敬さん(78)は、この間、石破氏と交流を続けてきた。現在は病気を患い、入院中のベッドの上で石破氏の総裁決定をテレビで知ったという。
「テレビをつけたら当選してたから、すぐに第一秘書に電話したんですわ。『おめでとう』って。
今年の8月にも石破さんが来てくれて、話をしたよ。その時は『総裁選に立候補してくれ。男になってくれ!』と頼んだんです。そうしたら石破さんは『わかった』と言ってくれたんだよ。それ以来、俺は神社に行って『石破さんをよろしく』とずっとお願いしていた」
治夫さんの妹の吉清恵美子さん(68)もこう話す。
「(総裁に決まって)良かったですよ。私は、選挙の時に鳥取に石破さんを応援に行ったこともありました。清徳丸の旗を金毘羅山に奉納に行くときに寄ったのですが、喜んでくれましたよ」
その恵美子さんは4年前にも本誌の取材で、石破氏の毎年の訪問の様子をこう語っていた。
「毎年2月の命日には、海上自衛隊の方が来てくれます。それから、石破さんが、毎夏のお盆に、ひとりで線香をあげに来てくれるので、みんなでバーベキューをするんですよ。石破さんは『何か困ったことある?』と、いつもいろいろと愚痴を聞いてくれる。私と同世代ということもあって、キャンディーズの話で盛り上がったりね(笑)。おかげで、ここまでやってこられました。人を恨まないで、なんとか……」
ここまで遺族らに感謝の念を語られる防衛相もそういないだろう。前出の中ノ谷さんも、石破氏の人柄に惚れ込んだという。
「国会議員の先生は、皆お山の大将みたいな人だ。でも石破さんは違う。人情深い。
凄い人だ。素晴らしい人ですよ。男が男に惚れるとはこういうことだ。石破さんを見たら、『ああ、こういう人もいるんだ』と思って、それから人の見方が変わったよ。今年の夏も来てくれた。17年間続いてるんだよ。
俺たちの地元の言葉で話してもちゃんと理解してくれて、誰でも話してくれる。政治の話はあまりしないな。ニコニコしながら俺たちの話を聞いてくれるんだよ。あんな心を持った人間はいないな。竹を割ったような、スパッとした性格だしね。
石破さんが総裁になったことで、自民党は変わるだろうな」
こう期待をにじませた中ノ谷さん。裏金と旧統一教会問題で揺れる党を、石破氏は“刷新”することができるだろうか。
( SmartFLASH )