防衛省が編集協力する自衛隊のオフィシャルマガジン『MAMOR(マモル)』(扶桑社)の最新号の表紙が、X上で物議をかもしている。
「賛否が渦巻いているのは『MAMOR』の最新号となる2025年2月号(12月20日発売)の表紙です。この号では『第2回全国Jキャラ総選挙!』の見出しとともに、表紙に、擬人化した萌えキャラ2体が敬礼ポーズを取るイラストを掲載しています。
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防衛省の公式サイトによれば、『Jキャラ』とは、『部隊のマスコット・キャラクター』のこと。最近はSNSの公式アカウントを持つ部隊が珍しくなく、そこにもキャラクターが数多く登場しているとのことです。今回『MAMOR』の表紙に登場した『ハムちゅんちゅん』と『おまねこ』は、航空自衛隊御前崎分屯基地の公式キャラクターだそうで、Jキャラの中でも筆頭格の人気を誇るといいます。ちなみに『おまねこ』の名前は、御前崎から来ているそう。
しかしこの2体、キャラクターとはいえ女性らしい丸みを帯びたシルエットなどが“性”を連想させるとして、批判の声が集まっているんです」(社会部記者)
防衛省・自衛隊のX公式アカウントは、最新号の発売日に表紙画像と一緒に《特集は「第2回Jキャラ総選挙」第2回の王者は誰の手に!》と、今号の“大型企画”を紹介しているが……。X上では、こんな批判の声が上がっている。
《防衛費を増額しておいて。。。 こんな気持ちの悪いキャラの表紙を作る 防衛省、自衛隊。普通に考えて、その国の防衛省が作る雑誌で、こんなアダルトアニメのような表紙の国って他にありますか?》
この投稿は、12月23日18時現在で97万件あまりのインプレッションを集めており、1万2000件ものいいねがついている。さらに、防衛省の公式アカウントの投稿には、こんなコメントが……。
《自衛隊の雑誌の表紙に求めてるのは2次元の萌えでは無いのよ せめて3次元の隊員の敬礼ポーズよ》
《国を守る前に、他にもっと守らないといけない常識があるのでは》
表紙を飾ったキャラクターについて、多嘉山侑三名護市議はXで《心底気持ち悪い》と一喝。ところが、キャラクターの設定上、これらの批判は実は“的外れ”なのだそうで……。
「今回、表紙に採用された『ハムちゅんちゅん』と『おまねこ』は、ともに下半身は女性らしいシルエットをしていますが、性別はどちらも『オス』だそうです。実際、ネット上でも今回の批判に対して、キャラクターの性別を持ち出して擁護する声があるのも事実です。
しかし、そんなキャラクター上の設定は、よほどのマニアでもない限り知る由もありません。この表紙のイラストだけを見た人が拒否感を覚えるのも無理はないでしょう」(同前)
賛否が割れてしまったJキャラたち。自衛隊の“健全な”広報に役立ってくれるとよいのだが……。
( SmartFLASH )