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万博「オールジェンダートイレ」に賛否…歌舞伎町タワーでは批判殺到でわずか4カ月で廃止の例も

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記事投稿日:2025.04.12 18:00 最終更新日:2025.04.12 18:00
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
万博「オールジェンダートイレ」に賛否…歌舞伎町タワーでは批判殺到でわずか4カ月で廃止の例も

大阪万博に関連したポスターなどで機運を高めようとしているが…(写真・馬詰雅浩)

 

 4月13日に開幕する大阪・関西万博だが、直前になって“トイレ問題”がSNSなどで大きな話題になっている。

 

 最初に問題視されたのは、万博に設置された46カ所のトイレのうち「迷子/ベビーセンター」に隣接した2カ所。高さがなく、使いやすいサイズの子供専用トイレが設置されているのだが、間仕切りがほとんどない状態。しかも、大小便器が3つと男児用小便器が2つあるのだが、男女の区別はないという。

 

「丸見えの状態に驚くんですが、これは全国の保育園などでも使用されており、子供同士がお互いに排泄している姿を見て学ぶ意図があります。しかし、皆が顔見知りの保育園ならともかく、不特定多数が出入りする万博のトイレとなると、話が違ってくるという指摘が相次いでいます」(地方紙記者)

 

 

 2025年日本国際博覧会協会はこのトイレに対して「0歳から2歳児はまだ自分だけでは排せつできず、保護者等による介助が必要であることを踏まえ、仕切りのない設計にした」とコメントしている。

 

 実際はベビーセンター内だけに設置されており、通常の個室トイレも別にある。不特定多数が利用する訳ではないのだが、丸見え状態に拒否感を抱く人もいるだろう。

 

 だが、万博のトイレで疑問を呈されているのはこの子供用トイレだけではない。トイレ46カ所のうち18カ所はオールジェンダートイレ(ジェンダーレストイレ)となることも発表されているのだ。両側に男女共用の個室トイレが並び、中央に共用の洗面台と鏡が設置。男女どちらも利用できる。しかし、この方式、以前も問題になったような……。

 

「2023年4月、新宿の東急歌舞伎町タワーに、共用個室8室、女性用2室、男性用2室のジェンダーレストイレが設置されました。しかし、性犯罪に繋がる恐れがあるなどの批判が殺到し、わずか4カ月後に男女別トイレに改修されました」(同前)

 

 こうした前例があるため、やはり万博のオールジェンダートイレにもXでは厳しい指摘がなされている。

 

《万博にはオールジェンダートイレもあるんだ!犯罪起きたら絶対報道してね。盗撮カメラぐらいすぐにつけられそう。絶対使わないかな》

 

《誰も望んでいないオールジェンダートイレ》

 

《新宿歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレが4ヶ月で廃止になったの忘れたんか…》

 

 とはいえ、オールジェンダートイレにもメリットはある。性的少数者が利用しやすいのに加え、多目的トイレとして使用できることや、性別が異なる要介助者の付き添いも入れること、混雑しがちな女性トイレの緩和策になることなどだ。

 

 開幕が明日に迫った万博。トイレについてはどのような感想が寄せられるのだろうか。

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