
「“高市下ろし” すごかった」と話した金子恵美氏
10月7日の夕方、自民党本部で公明党執行部との会談を終えた高市早苗総裁は、ぶら下がり記者会見をする予定になっていた。
公明党の連立政権離脱がささやかれるなか、会談が長引き、記者団には高市総裁の記者会見が遅れるという情報がもたらされた。
「そのとき、スタンバイしていたカメラマンから『支持率下げてやる』『支持率下げるような写真しか出さねえぞ』という笑い声まじりの発言があったのです。
その声をライブ配信していたYouTubeチャンネルの『日テレNEWS』が拾い、そのまま流れてしまいました。そこからSNSに拡散し、大問題になりました」(政治担当記者)
当初、発言をしたカメラマンは特定されていなかったが、9日に時事通信社が、自社の男性カメラマンの発言だったことを認め、公式サイトに《自民党をはじめ、関係者の方に不快感を抱かせ、ご迷惑をおかけしたことをおわびします。報道機関としての中立性、公正性が疑われることのないよう社員の指導を徹底します》と謝罪コメントを掲載した。
しかし、時事通信社への批判は収まるどころか、ますます炎上している。Xには
《時事通信のカメラマンの採用ページに「冷静な判断力としなやかな感性」ってあるけど、当該人物にはあったのか?》
《ブーメランで時事通信の支持率下げてる》
《時事通信。お前らにはガッカリだよ》
など辛辣な意見が殺到している。
「そうしたなか、テレビで活躍する政治評論家・田崎史郎氏にも批判が飛び火しているのです。
田崎氏はおよそ40年、時事通信社の政治部記者として活躍。60歳で定年退職しましたが、その後も2018年まで『時事通信社特別解説委員』の肩書でテレビ出演していました。
現在は完全フリーですが、まさに『時事通信社の顔』だったのです。そのため、X上では《時事通信といえば田崎史郎氏の出身母体です》などと、つながりを指摘する声があがっています」(政治ジャーナリスト)
ただ、田崎氏に飛び火した理由は「時事通信社つながり」だけにとどまらないようだ。
「自民党総裁選で、田崎氏は露骨に『小泉進次郎推し』を見せていました。10月6日に出演した『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では『進次郎さんが勝つだろうと思って。本当に申し訳なかったです』と謝罪する事態にまでなりました。
これに対して、批判が殺到。元衆院議員でコメンテーターの金子恵美さんも、10月8日、自身のYouTubeチャンネルで配信したジャーナリスト・須田慎一郎さんとの対談で『田崎批判』を繰り広げました。
須田さんが『メディアも総裁選で小泉さんが勝利を収めると読んでいた』と振ると、金子さんは『その筆頭に田崎さんがいませんか?』と即答。
さらに『昨日も、あるジャーナリストの方と話しましたが、ちょっと、ジャーナリストから見ても、(田崎氏は)“やりすぎだな” って言ってましたよ』『いくらなんでも世論を誘導、扇動しすぎですよね、っていうくらい(田崎氏は)“小泉さん上げ” で、上げはいいんですけど “高市さん下ろし” がすごかったな、という印象がとてもあります』と語りました」(前出・政治ジャーナリスト)
これがSNSでは「印象操作」と指摘され、今回の騒動と関連づけて批判につながっているわけだ。田崎氏にとっては、とんだ “とばっちり” だったのかもしれない。